突然誘拐され、実験施設に収容されていたヒロインが施設から奪還されるところから始まる。

殺し屋である月影の元に身を置きながら自分の居場所を見つける物語。


ヒロインがされてきた拷問なりの実験は詳しく書かれていない為、あくまでこれからどう生きていくか。という方向に重点が置かれる。

サブは最低限。マツリさんはかなりいい味だしてる良き姐さん。





⚠ネタバレ注意⚠






★ツキミ

「月影」の店長であり、殺し屋。殺すことを疑問に思っておらず、精神が異常な状態。ノイン曰く、喫茶店の営業をすることで上手くバランスを取っている。ヒロインが保護された当初から好意的。元々ヒロインの暗殺を依頼されていたが、失敗したことでヒロインが施設に収容されることとなる。保護対象になるとわかった時に声が出なくなるくらい追い詰められたヒロインを見て、普通に生きていけるように気を使ってくれている。結果、凄く優しい。最初から最後までとことん優しい。けど方向性がとっ散らかるのがツキミさん。「殺して欲しい」が良い意味での殺し文句。



★イズナ

喫茶月影の従業員。兄が自分を守って死んだことで、殺す人にも守りたい人がいるのかもしれない...と、考えてしまう為、心の揺らぎと格闘しながら殺しを行う殺し屋。誰かにも守るものが〜、とか、愛する人が〜ってことを考えると少し考えは鈍るものの殺せないことは無い。けど、そこで悩んでしまう自分はコンプレックスでもある。圧倒的なみんなのお兄さんポジションと、心を開いてくれさえすれば話しやすさはピカイチを誇る。ツッコミ要因でもあり、ヒロインに対してふわふわする時もある。アモンさんとのやり取りも好き。



★クラマ

月影の奥に構える闇医者。闇医者だけど最先端なところが売り。ツキミさんに匹敵する気の使えなさというかなんというか...気が利かないタイプ。マツリさんがかなり注意してイチゴちゃんのことを見ていてくれるため、クラマさんも影響されて頑張ってくれる。気遣いが変な方向に行ったり、そうじゃない!ってマツリさんに言われてその手があったか...と思うクラマさんが可愛い。無頓着なことが多すぎるからヒロインのために地上に上がるだけでみんなびっくりする。BADENDにスチルはないものの、イチゴちゃんとマツリさんの関係が語られる。



★アモン

とにかく明るくて可愛いアモンさん。ただ月影陣営が彼に本質的なことは隠しているような節はあるし、月影の人間でないことから裏がある感じは滲み出ている状態。それでも、少なからず彼の明るさに救われる部分はあるし何かと尽くしてくれるアモンさんが愛おしい。個別ルートによってはフリーの殺し屋を突き通す場合もあるけれど、実際は「ある組織」の監視人。つまり、敵対組織の殺し屋にあたる。物語が進めば彼の行動の真相も思いの丈も分かるわけだけれど、1人で動いてきたことの寂しさを吐露するシーンが好き。殺しに対する感覚はツキミと違う意味で軽い。



★長谷川

アメリカマフィアの白川さんサイド。ストーリー展開も今回は特殊。長谷川さんの過去にやっと到達。自衛隊時代の生き残りであり、傭兵の生き残り。殺しの才能に溢れていて「死神」と呼ばれている。元々表の人間だけれど、自衛隊時代の紛争で行方不明扱いになっている上、禁じられている攻撃をしたことから表に戻れず、白川さんに拾われる。シリアス展開強めのストーリーのため、最後の嘘にことごとく騙される。その点に置いてはかなりイチゴちゃんの心情との親和性の高さを感じられる。なにせ、個別ルートまで長谷川さんのことは何も分からない。余計に策略通りに騙される。



★ノイン

攻略制限ありの真相ルート。クラマ先生ルートでツキミさんが言ってたからまぁそうなんだなぁと思いつつ、武器商人として喫茶月影で働く実はトップのノインさん。何かと謎が多いし、不老不死の話なだけにアモンさんの揺さぶりにしっかりと騙される。思ったことは口にするし、今作一番わがままで、誰よりも繊細な人。ノインルートをやることで、月影が裏組織にとっての警察みたいな存在だということがはっきりする。見た目はめちゃくちゃ若いし、自称16歳だけれど世代はツキミさん、クラマ先生と一緒。その3人は幼馴染にあたる。