数家と呼ばれる、数字が苗字になっている一族の話
何百年も前から数家が日本を引っ張っていて、数乱戦と呼ばれる数家同士の闘いで序列が決まっている。
※数乱戦 : 零から玖までの10の数字の刻印がされている人物が戦ぎの地へ行くことができ、梵の神の下争うこと。

主人公の零崎家は300年前に数乱戦で不正をはたらいたとして絶家していると記録されている。
全ての数家の刻印者が揃わない限りは数乱戦は実施されることはなく、上記により300年序列の変動はなかった。
数家は生徒会に属するか、数研に属するかで学校内での地位が違う。


本編自体はちょっと短いのかもしれないけれど、そこら中に立てられているフラグは全ルート終わる頃には解決する。足りない部分はSS。

ヒロインのやる気のなさが可愛いし、呆れてる周りの子たちもこれまた可愛い。







※ネタバレ注意※








ヒロインの過去
(光 央助 有比ルートで解明)
両親を交通事故でなくし、両親の友人であった無良木耶告に引き取られる。
って始まるけど、両親は理事長である壱園皇責によって殺されている
耶告は拾門寺家であり、数家であるがその事が嫌で田舎に逃げた。その事で零崎家に生き残りがいることが判明してしまう。


★弐藤 光
数研 1年生
個別ルート中盤戦は利保子さんの男嫌い問題
これには光くんのお兄さんである灯示さんが関係している。ずっと灯示さんが亡くなっていることを、お兄さんの約束の為に黙っていた光くん。その意志を“知るべきだ”とヒロインが示すことで今後のヒロインの過去の問題に繋がっていく。
ヒロイン過去について光くんルートは光くんが耶告から事情を聞き出す。そして、その真実を知った上で示される数乱戦最後の日はヒロインの両親の命日。
光くんは最初からずっと王子様だった。そんな彼の言葉でずっと引っかかっていた欺いて生きてきたっ話したこと。
これが悲恋ENDに繋がるとは...
恋愛ENDはずっと自分の為に生徒会長と闘ってきたけれど、ヒロインの姿を見て誰かの為に、ヒロインの為に生徒会長に挑まなければって数乱戦に挑む。
これまでもヒロインは誰かの為を思った時に力を発揮したけれど、それが光くんの闘いでも共通して強くなる要因になる。まさしく王子様。
本編でも言っているけど悪を倒すのではなくてお姫様を守る光くんの話。
悲恋はその逆。ヒロインの為に悪を倒す光くんの話。
明るい子はどうしても最後に闇堕ちしちゃうなぁ。
壱園家を数乱戦で倒せなかったけれど、ヒロインを守りたい気持ちだけで色々と歯車が狂う。


★壱園央助
生徒会 3年
生徒会長を小6から12年務める。
個別は壱園家の過去。央助さんルートで零崎家が絶家した本当の理由が明かされる。
この時のきっかけになった図書館に置かれた本は誰が置いたかは明確に記されていない。
けど、ちょっとフラグ立ってる人物がいる。
ヒロインの過去は央助さんとのことを耶告に話すことで耶告から教えてもらう
当主を親族にもつ人は家のしがらみが嫌なパターンが多いけど、央助さんは壱園家も皇責のことも尊敬している。そのせいで央助さんがヒロインとの距離を作ることになる。
梵になると神と戦うことになって、それに勝つと戦ぎの地に何時でも来られるようになるらしい。
ということで、央助ルート最終戦は対 皇責
だんだん壱園家としてではなく、央助自身としてヒロインに接してくれるようになるのだけれど、恋愛ENDの最後が最高すぎる。
悲恋ENDは恋愛ENDの玖折くんが来てくれなかった世界線。どこまでも壱園家が壱園家で嫌になる。


★肆形有比
数研 2年生
個別は切り裂き事件について。
肆形家は代々、300年前の数乱戦のときの事件を語り継がれていて壱園家の悪事を全て知っている。
なので、零崎家のことを教えてくれるのも有比くん
有比くんに依代(当時の肆形家の人)が乗り移ることで、有比くんの様子がおかしくなる。
依代は恋仲だった零崎篤人を殺した壱園制衆を許せず、悪霊となってしまっている状態。
この憎悪と、真相を知る有比くんの“壱園家に零崎を取られたくない”って気持ちがリンクしてしまい依代と有比の魂が同化する。
恋愛ENDはヒロインの有比くんを救いたい気持ちと、篤人の気持ちが同化する。
梵の神が祀られているという祠の前で、零崎の数刀(行方不明だった)を見つけ、有比と数乱戦を行うことになる。零崎家は壱園家を憎んでいないし、流されないことで有比くんと依代を救う
悲恋ENDはヒロインにも依代が同化してしまうパターン。依代の記憶を見るところから始まり、有比くんによって皇責が自分の両親を殺したことを伝えられて壱園家への憎悪に付け入られる。


★漆原景太郎
生徒会 1年生
個別は切り裂き事件。...そう、解決していなかったらしい有比くんだけでは。
有比くんルートでも犯人の明確な明記はされていなかった訳なので、数家を襲ったのは有比くん、それ以外は景太郎くんなんだと思う。
個別に入るまでは、各人物のバランスをとって優しい後輩が出てきたなぁ〜なんて思っていたけれど一瞬で立つマズイ匂いのするフラグ
強運であるが故に生きることの価値を見い出せない状態で、生を感じるためにちょっと歪んでしまっている。イキ顔良かった...あの狂気が最高。
ここまでで初めて、耶告が本当のことを話さない
結果として、壱園家へ憎悪を向けることもなく数家から離れることを望む。
景太郎くんと一緒に海外へ行くのが恋愛END。
耶告の話を聞かず、それとは別だけど少し早く出発してしまう景太郎くんに置いていかれるのが悲恋END。
恋愛ENDの景太郎が死ぬほど可愛くて、思考はわからない分ちょっと残酷で、でも傷つける以外のことで幸せを見つけられるようになったのかなって思う。


★陸平崇樹
数研 3年
個別は陸平先輩が戦わない理由
ここのルートの玖折くんの性悪っぷりが...
でも恐らく玖折くんがヒロインを傷つけない限りは陸平先輩が戦う理由に繋がっていかないから仕方ない。
不穏なスタートを切った陸平先輩ルート、エンディングまで耐えられるかいきなり驚愕展開ではあったものの、全部生真面目な陸平先輩の言葉だから素山くん(初等部の時の友達)がいてくれることで解決する。
陸平先輩が自分の過去と向き合って戦う意味を自分で見つけたのが恋愛END。
初の玖折戦。ヒロインを助けるためには戦うけれど、序列に興味はないから2戦目は戦わない。
過去からも逃げて今の現状からも逃げた場合が悲恋END。
ここまでみたいにハッキリしたBADって描き方では無いけれど、前に進めなかった陸平先輩が全てから逃げることが良くないんだと思う。
陸平先輩が首から下げてるお守りには、数刀の鍵が入っていて、初等部の頃の問題を戒めるために父親に持たされている。数刀自体は1回目の数乱戦から鎖で封じられている。
ヒロインの両親の死因は耶告が明かすけれど、真相は伝えていない。


★玖折巡
生徒会 2年
個別は捌沢家問題玖折家問題
玖折くんルートは、数家として生まれてしまったことを悩んでるお家のお話って感じ。
捌沢家の問題を持ち出して来たのは玖折くんだけど、時折見せてた暗の暗い表情はここで解決する。(明確には陸平先輩ルート)
そして、問題の玖折家。“壱園家に仕える”のが玖折家の役目。それは予測が出来たけれど、壱園家に反発する為に周りに当たっていた訳じゃなくて、少しでも央助さんの為になりたいと思っているのが玖折くん
SSで幼少期の央助さんと玖折くんの問題は描かれているけれど、“壱園央助”として完璧に生きている央助さんを支えることが玖折くんの生きる意味で大好きなおじいさんの残してくれた彼の居場所。
雨が嫌いなのはおじいちゃんのことがあったからで、
悲恋ENDはまた雨の日にヒロインを失う。
央助さんも皇責によって洗脳状態にある訳で誰も幸せになれない。
恋愛ENDは普段よりちょっと長め(?)というか、央助 対 数家全員みたいな構図。
全員が央助さんを元に戻したいと思っているからこその胸熱展開。
皇責の指示でヒロイン 対 漆原くんが起こるけど、漆原くんはただヒロインと戦いたかっただけだと思うし、満足したタイミングで漆原くんといるヒロインが強運を引き寄せて光が駆けつけたのではないかと思う。
央助さんが戦の地にいる間に、皇責を襲ったのは恐らく有比くん。“あんな偽りの力が” “本当なら僕は”がここに繋がっているはず。 
玖折くんが新しい居場所を見つけた訳で、行くところ為すこと全部ヒロインに伝えてから。
勝手に行かないのは、それが必要とされていないって考えに繋がることを誰よりも知っているからなんだと思う。そして、誰よりも頭が回る玖折くんは既に皇責のやったことに勘づいている様子。
途中からちょっかい出すにしても、どうしてそうも好意が垣間見える!?みたいなやり方の玖折くんが可愛い。おまじないかけてくれる玖折くん一生見てられる。何よりも、ヒロインと離れたくなくて席替えさせなかった玖折くん最高