全ての始まりは

とある理由で本物の花嫁の代わりに花嫁行列をすることになること。



鬼も妖怪も出てくるし、割とそこが重要。

剣が君 と言うだけあって個別ルートでの天下五剣との関係もみどころ。

花嫁行列である前章は共通。
江戸に戻って来てからが本番
花嫁行列中の侍たちの立ち回りを紐解いていくのが後章。過去に何かあったり、今何かをしていたりその辺は人それぞれ。


そして何より物語は後日談まで終わらない。
何人か後日談でさらに容赦なく堕とす
ので、何日か引きずる。キャラによっては相当荒む。
奇魂幸魂和魂荒魂に最終分岐。
絶対に幸せと言いきれるのが幸魂だけ
あとはそれぞれの判断に委ねられてる。
キャラ毎にその辺の持ち回りも変わってくるからさっき良くても今回BAD、ということもある




※ネタバレ注意※





★九十九丸
1番刀になって故郷で田宮流居合の伝書を手にするために江戸の御前試合に参加する。そしてなんと言ってもマレビトと人間で出来上がっている真実。
花嫁行列には旅の路銀が尽きたことで参加
行列が終わってからは使用人として香夜の店で働くことになる。
とにかく、優しくて真っ直ぐでいつも誰かの為に生きている
前章で既にマレビトフラグがどんどん立っていく九十九丸。容姿にしろ、体温にしろ、香りにしろ、なんと言っても胸の傷。
マレビト人格がまた厄介で九十九丸本人の意思と違う状況を招く。恐らく常に有識下でマレビト九十九丸が誰かを苦しめるから、九十九丸自身もマレビトの行いには気づいている状況。だからこそ、奇魂ENDでの悲劇が訪れる。
天下五剣との関わりは父が1番刀で鬼丸国綱を持っていたこと。反魂呪である死者の復活を使えるのは天下五剣所有者な訳で、そこが九十九丸ルートのキーポイント。物語を左右する鼓のマレビトの儀式は失敗する。だからこその九十九丸の暴走。そしてなんと言っても剣君最大の見どころ、【俺を守る剣がキミなら】。


★螢
一番刀になって鬼族に帯刀を認めさせるために御前試合へ参加する。幼い頃に両親を人間に殺されて、恨んでいたとしても人を殺めない優しすぎる鬼。そんなところが温羅に繋がる、子孫。
花嫁行列には知り合いの家の借金返済のお手伝いのために参加。花嫁行列参加の理由すらも優しい。 
鬼だから、隠さなくちゃいけないこともたくさん。
ちょっと鬼なのかなぁという予感が漂う前章。
鼓案件は鼓も七重も逃げ切り。だから今回は鬼族に集中すれば良い。
そして、問題の荒魂END。絶対死ななくて良かったのに...螢くんが優しすぎるが故。このルートだけ辰影が嫌いになる。これは温羅に繋がる。
逆に奇魂はめちゃくちゃ可愛い。笑ってしまう、元護衛たち...愛おしい。
照れ屋過ぎてなかなか正直になれない螢くんをみんなが突っつく。護衛の時にずっと怒っていたとしても根本的な優しさには気がついている侍たちも愛おしい。
君ルートは人が嫌いになる。弱いからすぐ暴力に頼るし、今までの努力を見てくれない。
剣 君どっち行っても片方超しんどいんだから困った。数日引きずった
螢くんの剣ルートで1番刀になって天下五剣である童子切の持ち主になる。剣ルートは江戸で、君ルートは吉備国で鬼と人の和平を目指す。
縁さん個別の螢くんもツッコミキレキレで可愛い。


★黒羽実彰
自分より強い相手を見つけて大典太を返す為に御前試合に参加。3度剣取りを果たした剣聖 大典太は実彰さんのこと
花嫁行列は罪のない人を斬ってしまった人のお墓参りのために参加。というのも、この斬ってしまった相手がお松ちゃんの姉。実彰さんが悔やみ続ける原因であり、刀を振るわない理由。実彰さん自身異国の血が入っていることで幼少期の頃に父が国に帰り、切支丹の母親が殺されている。実彰さんも隠れ切支丹。天下五剣を所持していることで幕府に捕らえられていない。
実彰さんは剣を捨てることこそ本人が心から幸せを手にする。君ENDはどっちのENDも2人で幸せになる。
場所が江戸か切支丹が住む島かの差。救いが救いになりきれない剣君で稀な現象。和魂ENDの料理茶屋の黒羽さんはめちゃ可愛い。婿入り最高。
ということで、打って変わって剣ルートの重さが異常。さっきの前言撤回、救いは救いになりきらない。過去の贖いをどう取るかで未来が変わる
鼓案件はマレビト召喚の儀式が中途半端に成功したり、失敗したり。焦れた朝倉宣正が七重を押した時に踏みとどまる実彰さんは過去の過ちを繰り返さなかったのに、鼓が七重を斬ってしまうことで空間の歪みが生じる。そして始まる天下五剣所持者によるマレビト退治。召喚ができなくて、徳川の下で働くようになった実彰さんは悩み続けるし、召喚を止めるために犠牲になれば現世にはいてくれない。奇魂END、実彰さんがいなくなったあとの救いはハバキちゃん。本当に救われる。ハバキ憑き最高。


★縁
縁さんは御前試合参加者ではなく、徳川の人間
“松平信春”その人。公務として花嫁行列に参加している為、唯一 数珠丸を運んでいることを知っている人物。天下五剣との関わりというか、そもそも三日月宗近の使い手でもある。実彰さんとも知り合いではあるものの、徳川の関係者ということを悟らせないために距離は置いてる。更に言えば、序盤「姫」と呼んでいるのは からかいも含める。それが香夜自身の立ち振る舞いで「姫」と呼ぶことに違和感がなくなる。話しは戻って、三日月宗近を所有するのは水戸徳川が家光との関係を謀るために一番刀になるよう仕組んでいたから。御前試合に勝てるだけの実力はあったにも関わらず。というのが、縁さんを悩ませる理由であり更に神降ろしの力は使えないことが更に追い詰める。江戸徳川、水戸徳川共に宗近を使う為だけに生かされる
ふらふら出歩いているように見せるのは、夜妖怪退治していることを周りに気づかれないようにする意味もある。君ルートはその辺に触れない。とにかく、香夜に付きまとう。そこで気づくのは百姓は命を生み出せるけど、侍は奪うことしかしないということ。お役目自体は朝倉宣正を討って解決。剣ルートは常世の封印がメイン。お役目が本来の天下五剣所有者の役割である神降ろしになる。荒魂ENDに関しては、徳川の内部の心の内が色々知れる。


★鷺原左京
斬鉄の仇討ちの為に御前試合に参加花嫁行列に参加したのも箱根峠に出ると噂される鬼に会うため。ここまでは前章のストーリーにこうなのかもしれない?という疑問で散りばめられた秘密が左京さんは全部含まれる。前章から鬼への憎しみで生きている。
天下五剣自体を手にするのは幸魂のみ。鷺原家が天国の流れを汲んでいて、先祖が天下五剣を作り鷺原家で守護している。鼓の件は、2人で朝倉から逃れるものの、近江の鬼に捉えられる。
君ルートは蛍丸での仇討ち蛍丸で闘うということは鷺原家を背負っているし、家族の絆にも助けられるということ。家族は鬼に殺されているから、今回サポートに回るのは元護衛たち。1人で戦い続けて、誰を頼ることも無く生きてきた左京さんを救う最大の絆。幸魂ENDは鷺原家の花嫁行列で終わるけれど、その護衛が花嫁行列御一行というのも良い。
反して、天下五剣に勝ると言うならこれ。というのが妖刀 千子村正。村正に魅入られたら全部終わり。これまでは天下五剣に関していたり、剣の道を志した上での剣ルートだったはずが、妖刀に魅入られる
というのも、左京さんの中にある鬼への復讐心が増強した状態で村正に出会ってしまうのが原因で、更に七重を斬ったことでその怨念が左京さんの姉と勘違いすることでより魅入られる。村正に支配された左京さんは全てが鬼に見えている状態。剣ルートも護衛組が立ち回ってくれるものの、左京さんに関してはもう止まれないところまでいっている。ENDもヒロインが生きるか、そうでないか。生き抜くための刀が蛍丸、滅ぼす刀が千子村正。


★鈴懸
個別ルート以外はカルラの勧めで御前試合に参加。個別ルートは長屋の病人を助けるためであったり、妖怪との諍いを止めるため。ふわっと夢を探すという体であった為、色々な事柄に触れていく上で鈴懸の心も決まっていく。花嫁行列は特に何かあった訳では無さそうだけれど、江戸に降りてきて夢を見つけろ。という、カルラの指示に沿って何か始めたのだろうと思う。
天下五剣との関わりがなさそうに見えて、異天つ霊剣布都御魂のお告げで数珠丸を授かる運命にある鈴懸。
マレビトの儀式自体はしっかり行われるし、中途半端なもののまだ完遂してないこともあって鈴懸が常世の入口は閉じる。運命的にも元々素質があるって言うのも大いにありそう。
個別前半で噛み付いてくる神威。神威が最後まで関わってくると思ったけど、5話で一通り解決。
長七郎は、鈴懸とリンク
鈴懸ルート以外は長七郎が捨てられるってことはなかった。捨てられても育てられる高尾山って場所の存在が大きい。
妖怪組は本当に仲良しで、ハチモク マダラ カルラ が愛おしい。鈴懸ルートは剣ルートと君ルートがギリギリまで被ってくるし、長七郎様のことがある手前どっちにしろ数珠丸を手にする
数珠丸を手にして日の本を救う運命。とは正にこういうことか...。ルート2分岐でまず救い方というものが違うのだろうけれど、鬼族の螢くんと似て非なる故郷の存在。高尾山に妖怪を連れていくのが君ルート。江戸で妖怪との諍いを止めるのが剣ルート。江戸に残るとあんまりいいように行かない。