万理一空 | お山の杉の子

お山の杉の子

詩吟・なんの負けるか今にみろ…

琴奨菊関の大関昇進、決意の口上。
「万理一空(ばんりいっくう)の境地を求めて、日々努力、精進致します」

宮本武蔵いわく「万理一空の所、書きあらはしがたく候(そうら)へば、おのづから御工夫なさるべきものなり」
自分で考えよ、と…。

心身の鍛錬と、技の工夫と、すべての筋道(理)をたどり尽くし、無我(空)というただ一つの境地に至れ…。わが、なけなしの知恵で相撲道にあてはめれば、そういった意味にでもなろうか。(読売新聞編集手帳 2011,9,29

吟道も同じなんだなあ…
心を豊かにし、声を鍛錬して、技術を工夫し、知識を深め、無我の境地に至って作者の心と一体となる。
発する声には魂がこもり、発する言葉には生命がほとばしる。
「ミファミファ」なんて、やってたらダメだ。
叫びが…気持ちが…、自ずから止めになり揺りになって、作者の心境に酔いしれる。

吟声朗々清風を揺るがし 幽遠たる余情碧空に谺(こだま)す
吟道の髄神君知るや否や 終生精進して遂に窮まること無なからん

東阿吟友会吟詠大会まで、あと十日。
ひよざえもん、頑張るでござる!!