毎度おなじみ不定期のブログ、酒とゲームと男と女です。
さて、前回に続きまして、またまたザコシューのお話です。
こぼれ話的なことは、また改めて書くとしまして、
一応今回で最終回です。
最後はなんといっても、
このゲームを下品に仕上げるキモとなっている
サウンドのお話です。
めぐりあい編でも書きましたが、
ボクが一番やりたかったことは、サウンドのすべて、
つまり、BGMはもちろん、
弾を撃つ「ぴゅしゅーん!」
時機がやられる「ぼかーん!」などの効果音も
ザコシさんの声で構成することでした。
それは紅葉が綺麗な秋の頃。
真っ青に晴れ渡るさわやかな気候に
真っ白な小学生のような気持ちの大人たちが
収録のため、とある場所に集まりました。
収録といいいましても、スタジオではありません。
そうです。
ゲーム制作において、通常サウンド収録は
その大小はあれど、専用のスタジオで録音するものですが、
なんせ予算がありません。
ならいっそのこと、事件は実は会議室起きるんだ!とばかり
代理店さんの会議室を一日貸し切って頂きまして、
スマホのボイスレコーダーで録音するという、
ちょーお安いプランで強行したのです。
これには、て〇みくらぶも真っ青ですね。
ボクのほうで用意したのは、
ゲーム中で必要なリストだけです。
どういった音でいくかは
ザコシさんの感性におまかせしようと思ったからです。
さて、本番――。
まずは効果音のほうから始めました。
「すたあと~♪」
「ガーツガッツリガッツガッツ♪」
静かな会議室に響き渡る
ザコシさんの冴えわたるアドリブ。
流石です。
このメロディってアレっぽいぞ!?
ザコシューをプレイした鋭いユーザーさんなら
だいたい想像できていると思いますが、
もちろん、その想像通りです(笑)
でも、そんなナイス効果音の収録中に
ザコシさん以外の声が入ってしまっては台無し。
まさに笑ってはいけないシリーズの如く、
収録に立ち会うボクたちは必死に笑いをこらえる。
こんな訳分からない緊張感は初めてです。
幸いにもアウトでケツを叩かれることもなく、
効果音は良いペースでとり終え、
いよいよBGMへ――。
いろんなレトロゲーのオマージュといきたいところですが、
もちろん著作権の問題があるので却下。
やはりボクたちに残された道は
著作権が切れたクラシックを使うことしかありません。
録音の仕方も地味で古典的だ。
YouTubeで再生したクラシックの曲を
ザコシさんがイヤホンで聞きながら、
メロディーパートを歌う。
次に同じ手順でリズムパートを歌う。
この2ステップをそれぞれ別のスマホで録音し、
それを2つ同時に再生してみて、
ちゃんとテンポがあっているかをチェックする。
と、いった感じです。
基本的な方法論は、
ザコシさんのゲームふきかえのコーナーも同様らしいです。
で、肝心の歌詞なんですが、
ここも流石ザコシさん。
「しょんべんしょんべんしょんべんべんしょん~♪」
静かな会議室に響き渡るガイキチな歌声。
必至で笑いをこらえるボクたち。
なんだよ「べんしょん」て。
かくして約8時間に及ぶ収録も
ザコシさんの強靭なハイテンションに支えられ、
無事録り終えることができました。
もちろん収録が終わったからといって
作業として終わりではありません。
ここから音楽ツールを使っての
編集をしたわけなのですが、
これもボスデザイン同様、
ボクが内職の如く、
ヘッドホンでしょんべんしょんべん~♪と聴きながら
シコシコと作業に追われる日々だったのある。
もしかしたらボクは、
ザコシさんの声をもっとも聴いた男かもしれません。
食欲のない日が続きました(半分ほんと)
そんなこんなで
本当に自主制作全開の手弁当な制作スタイルでしたが、
本当に楽しかったです。
それもこれも
ハリウッドザコシショウさんはもちろんのこと、
弊社の事情を汲んで頂き、
わがままを聞いて頂いたアイモバイルさんの方々、
こんなガイキチな作品にGOを出してくれた
SONY MUSIC ARTISTSさんのおかげです。
最後になりましたが、改めてありがとうございました!
いつか続編を作ってみたいです。
追伸
こちらはザコシさん作のロゴデザイン原案。
流石のザコシュー感、出てますね(笑)
