オーディオに目覚めた頃 同じく色々な音楽にも興味を持つ様になっていった。
小学校6年生 11才 周りは歌謡曲を聞いてる中、
友人の兄貴から吉田拓郎のライブ盤を聞かされて
いわゆるフォークというのにハマった。
しかし自分がピンと来たのは 吉田拓郎が演ってたレイチャールズのカバーだった。
「What I say」をアコギ エレキ エレベの3人で演ってたバージョン 。
それを 友人の兄貴にアコギで目の前でやられた衝撃はハンパなかった。
当然アコギが欲しくなってしまった。さてどうしよう。
親父には絶対言えない、が、母は・・・
音楽に理解の有った母は、5年生の時 本物の演奏を聞かせたいと
クロード チアリのコンサートに俺を連れてってくれていた
(その時の衝撃も凄まじいモノが有ったが その件は後日記す)。
だから多分大丈夫じゃないか?
勝手にそう思い込んで タイミングを見計らって切り出した。
いつもねだる時はタイミングには拘っていた。
上手く行くも行かないもタイミング次第というのは経験で学んでいたから・・・
すると俺の粘りに負け、、、中古ならいいという返事 、「やったぁ~」。
「でも一番安いのね」 と釘を刺されたのだった。
当時中古というと 質屋を探すしかなかったから
それをクリアする為 次の日から放課後の質屋巡りが始まった。
そして拓郎の持ってる【ギブソンJシリーズ】ではなく
名もなきショボいギターしか見つからないという
現実に直面するのである。 まあ 当たり前の話しだが・・・
市内の4店で見つかったギターは3本。
内2本は 3万円越え、
そしてもう1本は なんと3000円! しかし1~3弦はビニールのようだ。
何か違う気がするが まぁいいか・・・
これを買うとお店に伝えて 家に帰った。
母に見つけた事を伝え
「安かったから教則本も買ってくれ」と頼んで貰った 5000円!
明日はいよいよ ギターを手に入れる日だ。
続く