世界初!エイズ予防薬「ツルバダ」 | HIV(エイズ)検査の受け方

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エイズの予防薬「ツルバダ」に関する情報です。


ちょっと前にツルバダのニュースがけっこう話題になりました。7月16日から17日にかけてネット上のあちらこちらで取り上げられたようです。


例えばこちら⇒『米当局が初めてエイズ予防薬を承認』


では、どういった予防薬なのか、簡単にご紹介しましょう。


●開発したのはアメリカの製薬会社ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)社です。


●ツルバダ(Truvada)は、核酸系逆転写酵素阻害薬であるエムトリシタビン(エムトリバ)と、フマル酸テノホビルジソプロキシル(ビリアード)の2つを合わせた薬です。要するにHIVが感染した細胞内で自分のコピーを作る工程をじゃまして増殖出来ないようにする薬です。


●ツルバダはアメリカで2004年に抗HIV治療薬として承認され、現在では広く使用されています。


●2010年に発表された報告書では、ツルバダを毎日服用した男性同性愛者のHIV感染率は44%低くなったことが明らかになっています。


●日本国内においても日本たばこが輸入し、鳥居薬品が治療用に販売しています。薬価は1錠3,862円。1日1回1錠の服用です。


ツルバダとはこのような薬です。


早い話、元々治療用に開発された薬を、予め飲んでおくと感染予防にも効果がある、ということです。


しかしこれ、私にはハテナマークがいっぱいです。分からないことだらけです。こんな疑問があります。


〇予防薬って、いつ飲むのか?

この薬は体内でHIVが増殖するのを抑える働きをします。これが予防薬として効くということは、体内に侵入してきたHIVが感染初期から増えないようにし、免疫細胞が退治する、ということでしょうか。


だとすれば、いったいどのタイミングでこの薬を飲むのでしょう。治療用なら毎日必ず飲んで血液中の薬の成分を常に一定に保つ必要があります。


予防薬として使うなら、例えば性行為の1週間前から飲み始めて、性行為があったらその後も1週間飲み続ける、こんな感じでしょうか。


それとも、感染の機会に関係なく毎日飲み続けるのでしょうか?この点が真っ先に疑問として浮かびます。


〇副作用はどうなのか?

このツルバダを治療用として国内販売している鳥居薬品のサイト に詳しい説明があります。それによると、


頭痛、下痢、吐き気、嘔吐、発疹、鼓腸(お腹にガスがたまること)などが代表的な副作用だそうです。


あるいは、妊婦や胎児に与える影響については不明だそうです。


こんな副作用のある薬を予防薬として飲む人はかなり限られた人だけではないでしょうか。少なくとも妊娠や出産予定のある女性は使えないですね。


この薬は100%確実にHIV感染を防ぐ保障はないものの、一定の効果は確認されているそうです。こうした薬の販売は、一方でコンドームの使用率を下げてしまい、余計にHIV感染が広まるのではないかと心配する声も上がっているようです。


もっと詳しく知りたいあなたはこちらから⇒『続・ツルバダ情報』