献血でHIV陽性告知を受けた事例 | HIV(エイズ)検査の受け方

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献血でHIV感染が分かるか?


このテーマで何回か記事を書いてきました。今までの結論としては、


「一部の血液センターでは何らかの方法によってHIV陽性者へ告知をしているようだ」


ということです。しかし、HIV陽性者全員へ告知しているのかどうかは不明だし、どんな方法で告知をしているのかも不明でした。


従って、


「献血がHIV検査の代わりになることはあり得ない。」


という最終結論に落ち着いていました。むろん、献血をHIV検査代わりに使うことは血液感染のリスクを高める行為であり、HIV陽性の告知をするか、しないかに関わらず絶対にしてはいけない行為です。


そしてつい最近、新しい情報を入手しました。あるHIV陽性者を支援している団体が発行している有料の小冊子を購入して読むことができました。


その冊子の中で、HIV陽性者がどんな機会に自分のHIV陽性を知ったのか、それを書き綴った記事を読んだのです。


その記事の中に、複数のHIV陽性者が献血で告知を受けたとご自分の体験を書いています。その記事によれば、血液センターとしては絶対に教えないことになっているけど、担当医が個人的に教えているようなニュアンスで書かれています。


従って、献血を受けて見つかった全てのHIV陽性者に対して告知を行ってるのかどうか不明です。しかも、告知する担当医にしてもそれは本来自分の仕事ではないと思っているわけで、告知の方法に問題が生じるケースもあるようです。


でも、それは担当医を責めることはできないと私は思います。本来の正規業務ではないことをしている訳で、もしかしたら告知を行うマニュアルもなく、教育も受けていないかも知れません。


これまで全て推測の範囲で記事を書いていましたが、ここにきて告知を受けたご本人が書いた記事を読んだ訳です。その意味では献血でHIV陽性告知を行うことがあると明確になりました。


ただし、依然として全員に告知を行うのかどうかが不明だし、告知も担当医が個人的に行うのであれば場合によっては問題が発生することもあり得ます。


そういった意味で、やはり献血はHIV検査の代わりにはなりません。


そして、繰り返しになりますが、HIV陽性の告知を行うか、行わないかによらず、献血をHIV検査代わりに使う行為は絶対にしてはいけない行為です。


あなたがもしもHIV感染不安を感じているなら献血ではなく、保健所に行きましょう。


今回の記事をもっと詳しく知りたいあなたはこちらから。


『献血によるHIV告知の実例』(HIV検査完全ガイド)