5月8日、 自民党内で、高市首相(党総裁)を支えるグループ「国力研究会」が発足することになった。麻生副総裁や茂木外相ら実力者が発起人となり、21日に初会合を開く。派閥・旧派閥を超えて参加を呼びかけており、党内基盤が弱い首相の足元を固める狙いがある。
複数の党関係者が明らかにした。7日には所属議員にグループの設立趣意書や入会申込書が配布された。グループの略称は、首相が昨年10月の総裁選で使用したキャッチフレーズ「ジャパン・イズ・バック(日本は戻ってきた)」*にちなみ、「JiB」とするらしい。 *映画「ターミネーター」でのシュワルツェネッガーのセリフが下敷きか?
ここは、むしろ、「派閥is Come Back」のほうが適切かも。決して「Japan is B-Class」ではないとのこと・・・
政策を議論する政策グループの派閥ならいいかもしれないが、「政治資金」を分け合い、親分―子分関係を再起動させる派閥なら、保守層からも「支持されない」からやめたほうがいい。
まあ、この設立趣意書では「政府と自民は一体となって政策を実行する」と強調し、安全保障や資源・エネルギー分野の課題に取り組むとしている。21日の初会合では米国のジョージ・グラス駐日大使を講師に招き、日米関係などについて議論する。が、首相本人は出席しない予定だ。
発起人は、昨年の同党総裁選で高市氏を支持した麻生太郎副総裁や、高市氏とたたかった茂木敏充外相、小泉進次郎防衛相、小林鷹之政調会長ら。裏金事件の中心人物で旧安倍派幹部の萩生田光一、西村康稔両氏も名を連ねています。
21日に開く初会合では、グラス駐日米大使が「トランプ大統領・高市首相による日米黄金時代のビジョン」と題して講演する予定。
ただ、グループ結成が首相の党内基盤強化につながるかは不透明だ。「『高市派』の旗揚げと見なされれば、党の分断につながる」(首相周辺)との声もあり、グループの発足や拡大が党内の反発を招く可能性もあるという。
かつて、 高市早苗_編『国力研究 日本列島を、強く豊かに。』(産経新聞出版、2024年刊)について書いたが、現時点でこの「国力論」についてさらにコメントすると・・・
■序 章 国際社会の現実と「総合的な国力」強化の必要性 高市早苗
■第一章 外交力 ➡ 対中だけが外交ではないが、嫌中では外交ははじまらない。
もっか、高市政権のいちばんのウィークポイント!
かつての二階氏、森山氏などの中国とのパイプを持っていた「日中友好議連幹部」に頼るべき。
1 中国に怒るべきときは怒れ 山上信吾(前駐オーストラリア大使)
2 「習近平中国」の実態 垂秀夫(前駐中国大使)
※反中イデオローグの2人の対中外交感は、外交官の発想を逸脱していると思わる。
➡ これは、田中均氏や藪中三十四氏に検討させるべきだろう。
■第二章 情報力 情報力はサイバーセキュリティとAI展開の法的チェックが重要。
3 インテリジェンスをいかに強化していくか 江崎道朗(麗澤大学客員教授)
4 スパイ防止法や通信傍受等の法整備が必要 小谷賢(日本大学危機管理学部教授)
5 非対称兵器と平和ボケ 山口芳裕(杏林大学医学部教授)
➡ これらは、発想において自己中心的なリアリズム分析があると思える。
■第三章 防衛力
6 自衛隊の実力と反撃能力 尾上定正(元空将)
7 台湾有事と日本の役割 兼原信克(元国家安全保障局次長)
➡ 最大の防衛は対話的外交であることに留意すべき。また、AI兵器(いまはドローンだが自律型AIは難題*)
*自律型AI兵器の国際的現状は、「情報の壁」で霧のなかだが、
自分の判断で攻撃するAIはそのうち「命令不要」=敵・味方を自分で判断する。法と正義を自己判断できるなら、ミカタの人間(軍人)の命令をきかなくなる、といわれている。そのため「自律型AI兵器禁止」=LAWS条約が検討されている。
■第四章 経済力
8 国力の基礎となる経済力 本田悦朗(元内閣官房参与)
9 日本の経済戦略―高圧経済と統合運用で政策先進国を目指せ 若田部昌澄(早稲田大学政治経済学術院教授)
➡ 国力≒積極財政 ベースのようだが、経済循環をうまく回す(ソフトインフレへとすすめる)条件、金利、為替、株価、国際情勢、をどう見ていくかも重要。
■第五章 技術力
10 明治の「殖産興業」に学べ 加藤康子(産業遺産情報センター長:故加藤六月氏の長女) *加藤勝信氏の義理の姉(ホントは康子さんにフラれたので、妹と結婚=養子縁組したらしい)
➡ AIと外国人労働者の時代の経済(労働、賃金、消費、貯蓄・資産のサイクル)
■第六章 「国力」の全要素を包含する宇宙政策 高市早苗
➡ これは、地球の上空(軍事~経済ネット)
■結びの章 「人材力」の強化に向けて 高市早苗
➡ 「人材力」では、外国人政策をどう和解的にすすめていくかが重要
以上。
まあ、「国力」や「国益」という「大政翼賛的思想動員型」マジックワードに誤魔化されないように。
まとめに一句。
国力は国益優先麦の秋 ひうち