『毎日新聞』は(自宅で)とっていないが、書評が出る土曜日と俳壇・歌壇が載る月曜日の朝刊は、近くのコンビニで買っている。

 

たまたま、2023年9月24日(日)と25日(月)の『季語刻々』(坪内稔典さんの俳句コラム)を読んだ。引用しながら、コメントをしよう。

 

「天高くみんなで道をまちがえる」
2023/9/24 02:01 182文字
 ◆今 ◇天高くみんなで道をまちがえる 火箱ひろ 
  みんなで~すれば怖くない、という常とう句があるが、秋空の高い日に「みんなで道をまちがえる」のは怖くないどころか、とっても楽しくてわくわくするだろう。
句集「えんまさん」から。

 → これは、火箱ひろさんの傑作句のひとつ。

脳天気に「みんなで道をまちがえた」のは、戦前もだろうか? 

戦前の銃後俳句で、渡辺白泉の「銃後といふ不思議な町を丘でみた」という句のアイロニーが意味深だと思う。

   なお、ついでに、反歌的短歌をひとつ。

 

 新高山のぼってみれば日本一みんなで山を間違えました(ひうち)

 

「天高し雲行くままに我も行く」
2023/9/25 02:02 177文字
 ◆昔 ◇天高し雲行くままに我も行く 高浜虚子
 1944年の雑誌「ホトトギス」から。虚子は後に「雲行く方に」と直して句集に入れたが、「雲行くままに」の自在な気分が私は好きだ。
私の歌集「雲の寄る日」(ながらみ書房)には「雲の寄る窓辺があってたまにだがそっと来ているキース・ジャレット」という一首がある。
 

 → この句、高濱虚子の句なんだ。てっきり俳句初心者の句かとおもった。

それにしても、堂々たる月並句だ。句集に載せた意図は那辺にあるのだろうか?  
 

まとめの一句。

 

             天高し流れるままの旅がらす  ひうち