さる9月7日の4時間以上に及んだ、ジャニーズ事務所の会見だが、

弁護士などのアドバイザーがついていながら、事前に「かなりの時間があったにもかかわらず」、準備不足感を感じることになったことは否めない。

素朴に、なぜなのか?と思う。

 

まず、社長を退くジュリー氏以外の新役員(新代表取締役社長の東山氏、ジャニーズジュニアの責任者井ノ原氏)は、ジャニー喜多川氏の悪行を指弾するが「うわさでは知っていたが・・・現場は見ていない」(いつの時点でジャニー喜多川の性加害を認知したのか不明)という説明、の不自然さであり、この点は、訊かれたことに「逃げる」ことになった。

 

そもそも、利害関係者が、新役員になってはいけないというのが原則ではないか?

ジュリー氏が、一時、経過的に役員にとどまる理由は、理解できるが、東山氏という利害関係人の就任は、ふつうあり得ない。

 

顧問弁護士がついていながら、この点を突かれることの検討がなされていない形跡がある。

同じく、「ジャニーズ事務所」という名称の変更は、解体的出直しの「証拠」ではないのか?

会見では、やむなく「検討の余地はある」ということにはなったが、事態は、CM起用企業からのタレントの起用打ち切りないし起用の検討、へとつながった。

そのうち、TVやイベント関係も、メディアイメージの関係から、「ジャニーズ事務所のタレントは当面(当面は≒今後)使わない」という方向になるだろう。

 

それだけ、社名変更というのは象徴的で、最重要事項だったはずである。

ジャニー喜多川氏を「鬼畜」と言うならなおさらであろう。

弁護士以外にも、アドバイスできる専門家もいたはずなのにもかかわらず、だ。

 

この甘さは、これまでの芸能界の「甘さ」だったと思えてならない。

忖度をしてきたメディアや関係企業(CM関連の会社も含め)は、潮が引いたように去っていくように思われる(すでにその兆候が出ている)。―― 手のひら返しは得意なのだ。

 

そうなると、タレントが「ジャニーズ事務所」に所属していることは、デメリットしかないことになり、とうぜん事務所移籍が頻出するだろう。

そうなると、企業の経営的存続もあやうくなり、「賠償目的の財団」に近いものになってゆくだろう。

 

まあ、ジャニーズ事務所が、今後こういう「破産財団」に近い方向を目指すことも考えられるが、その場合は、「破産管財人」=社長(代取)になるので、そこは破産(再生)専門の弁護士が、なって進めることになるだろう。

 

この東山体制は、このままでは、皮肉にも、そのときまでの、ショートリリーフになるだろう。

 

 最後に一句。

        ジャニーへの伝言に書く「蛇穴に」  ひうち

 

*追記: TV局のほうでは、「ジャニーズ事務所のタレントには罪はない」ということで、引き続き、これまでどおり(これまでとは違って公正・公平に、ということか?)起用するという局もある。これはフライングメッセージかもしれないなあ。

 なお、会見に、ジャニー喜多川氏の悪行をよく知る白波瀬傑(前)副社長が出なかったことも、疑問がある。集中砲火を避けるためだろうが、その意図がありありとわかってしまう。