年末に(大晦日31日はあれほど盛んに)あった、「さとふる」のCM(東京03と麻生久美子)だが、正月になって、潮が引いたようになくなった。
どうも、「ふるさと納税」の締め日が、確定申告と同様、2021年末だからだが、この申し込みは、スマホで、12月31日の23時59分まで可能ということらしい。
また、確定申告でなくても、給与所得者には、別途簡単な手続きもあるようで、これは1月10日締切だそうだ。
とうことで、いまクラウドファンディングっぽいノリで、ふるさと納税(寄付と返礼品)が人気だ。
――遅れをとっていた京都市も、いまはふるさと納税を位置づけているそうだ。
ただし、京都市の財政難は、コロナ禍で内外からの観光客が減った(とくにインバウンドの減)こともあるが、もともと、固定資産税収が少ない(寺社仏閣からは「駐車場経営」など営利事業でない限り宗教への税は免除されている)、かつての古都保存税や観光税などは、難しい。住民税なども、学生が多く、また故郷に住民票を置いている場合があるため、難しいようだ。(観光)宿泊税のようなものも提案されているが、それもどれだけ有効か疑問だ。
・・・あッ、話がそれてしまったが、本題に移ろう。
CMの話だった。
で、2022年の正月になって、ユーキャンのCMをよく見かけるように思う。
女優の杏(渡辺謙の娘)が、アコギギターで歌っているヤツだ。
そううまいとは思わないが、30年ほど前のミスチルの歌=「星になれたら」だ。
シングルにはなっていないので、知られていないが、ライブでは歌っているようで、静かにじわじわと人気の曲らしい。
なぜ、CM曲のチョイスが、この「星になれたら」なんだろう?
また、なぜ、2コーラス目のラス前の「サビ」の部分を歌うんだろう?
と考えてみた。
個人的な意見だが、この曲は、ミスチル的の源流の1つかもしれないと思う。
桜井ヴォイスがまだ若々しくセクシーさを抑えていて、歌詞は、浜田省吾+尾崎豊÷2、曲調・歌唱法はメロディアスだが過剰に切なくなく、適度なセンチメンタリズムがあると思うのだ。
そして、ユーキャンをやろうとずるシニア世代の気持ちを(ああ懐かしいと)くすぐりたいのかもしれない。
その意味では、2コーラス目のラス前の「サビ」の部分は、「ユーキャン」のCMメッセージになっているように思う。
ただ、杏の起用の意図はよくわからない。歌もとくに味があるは思わないが、シニア女性層にアピールしたいのかもしれない。
ちなみに、元歌を紹介しておく。
星になれたら/Mr.Children
作詞:桜井和寿、作曲:桜井和寿・寺岡呼人 編曲:小林武史
1992年 2nd.アルバム に収録
この街を出て行く事に 決めたのは いつか
君と 話した夢の 続きが今も 捨て切れないから
何度も耳をふさいでは ごまかしてばかりいたよ
だけど 今度はちょっと違うんだ 昨日の僕とは
こっそり出てゆくよ だけど負け犬じゃない もう キャンセルもできない
※さようなら 会えなくなるけど さみしくなんかないよ
そのうちきっと 大きな声で 笑える日が来るから
動き出した 僕の夢 高い山越えて
星になれたらいいな※ *1)
何かに つまづいた時は 空に手をかざしてみよう
この風は きっとどこかで君と つながっているから
呼んでる声がする だけど帰りたくない 笑われるのにも 慣れた
長く助走をとった方が より遠くに 飛べるって聞いた
そのうちきっと 大きな声で 笑える日が来るはず
動き出した僕の夢 深い谷越えて 虹になれたらいいな *2)
(※くり返し) 虹になれたらいいな
*1) ただし、「星になる」とは、一般的には、「天に召される」(亡くなる)ことの比喩として使われる。
下記を参照。
https://thesaurus.weblio.jp/content/%E6%98%9F%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B
*2) 歌詞の後半などは、ややロマン主義的な言葉づかいや比喩が目立つのは、初期の作品だからか?
そこで一句。
冬銀河どこまでつづくオミクロン ひうち