6月あるいは梅雨時の花といえば「あじさい」(あぢさゐ:紫陽花)だろう。
しかし、このことばの語源ははっきりしないという。
最古の和歌集『万葉集』では「味狭藍」「安治佐為」、平安時代の辞典『和名類聚抄』では「阿豆佐為」(あぢさゐ)の字をあてて書かれている。
もっとも有力とされているのは、「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」がなまったものとする説だ。
そのほか、「味」は評価を、「狭藍」は花の色を示すという谷川士清の説、「集まって咲くもの」とする山本章夫の説(『万葉古今動植物正名』)、「厚咲き」が転じたものであるという貝原益軒の説があるという。
また、花の色がよく変わることから、「七変化」(ひちへんげ)、「八仙花」(はっせんか)とも呼ばれる。
日本語で漢字表記に用いられる「紫陽花」は、唐の詩人・白居易が別の花(おそらくライラック)に付けた名前で、平安時代の学者源順がこの漢字をあてたことから誤って広まったといわれている。
くさかんむりの下に「便」を置いた字が『新撰字鏡』にはみられ、「安知佐井」のほか「止毛久佐」の字があてられている。
アジサイ研究家の山本武臣は、アジサイの葉が便所で使われる地域のあることから、止毛久佐は普通トモクサと読むが、シモクサとも読むことができると指摘している。また『言塵集』にはアジサイの別名として「またぶりぐさ」が挙げられている。
なお、博物学者のシーボルトはアジサイ属の新種に自分の妻「おタキさん」の名をとって Hydrangea otaksa と命名し、物議をかもしたという。
これは Hydrangea macrophylla と同種であったらしい。
あじさいには、なぜか言葉のもつ響きと花の風情がうまく融合するような気がする。
なぜだろうか?
さらに言えば、「あじさい」は「あぢさゐ」と表記した方がなんとなく風情がある。
それもなぜ・・・?
そこで一句
あぢさゐの夢を見ていたランジェリー ひうち