🌸 渚にて ーー 2017年夏 俳句

 

 

梅雨晴れ間最期はひとり海月浮く    柄ビキニ海辺の砂に埋まってた

愛されず日の暮れるまで海の家     タンニングマシンにつける日焼け止め

夏の海SKⅡを五、六本        サンオイル五本使って海開く

十八で選挙権あるトコロテン      幸福の手紙の期限のうぜん花(凌宵?花)

炎天を密猟してくる食人花       舟虫め海辺のザムザをザザザムザ

白木槿落ちて復活幼稚園        選挙権十八で棄つ栗の花

爪のアカ煎じて飲んでアメンボウ    水無月の人形祓い人払い

雷鳴や多動でノッポのポンキッキ    雷やヘソだけかくす金太郎

アヂサヰがあぢさゐになる朝の雨    真田丸伊賀も甲賀も雲の峯

夕立や幽体離脱して待って       おとがひに爪立てしまま夏果つる

山鉾の鉦が内耳を責めたてる      わたくしが暑中見舞いで届きます

三角形辺を和にして夏休み       陽水の声にまできて夕立

もういくつ学校休むと夏休み      オープンカー「カブリオレ」して海開く

引き潮やこの世の果てを渚にて     砂山に香るハマナス難破船

鱧落とし紅つけ初めし舞妓去る     友だちと恋人の潮目で魚喜(きす)になる

七夕や逢わないほどに愛育つ      水虫が爪先にまで沁みる夜