昨年話題になったものに、70年代のシティポップスへの再注目現象がある(代表的はアルバムに大貫妙子の「サンャワー」、代表的な曲は、竹内まりやの「プラスティック・ラブ」がある)。大貫のモノは、オシャレ(シャレオツ)というよりも、前衛的な実験の匂いがする。竹内のモノは、この曲の縦横に揺れるようなリズム感の鮮度が好まれるからかかもしれないが。

 

70年代は、1973(昭和48)年に、ユーミン、シュガーベイブが出てきて、それまでのわびしい4畳半フォークのイメージを書き換えるようなアーバンなシティポップスともいえる楽曲群をリリースした。

なぜ、このポスト全共闘世代、なのか、というよりも、ポスト連合赤軍世代というほうがわかりやすいだろう。

キーワードになる時代気分は、庄司薫の芥川賞をとった小説『赤ずきんちゃん気をつけて』だろうか。

1970年代の若者にはラディカルな政治の季節は終わり、いわゆるシラケが始まっていたのだ。

そこで、新しい潮流が出てきて流行歌の潮目も変わる。

すでに指摘したが、日本の昭和流行歌シーンの画期(≒新たな潮目)になるのが、この昭和40年代(1965~1974年)だろう。

さまざまな、潮流がぶつかり合い、そこから、新たな潮目が出てくる、とともに、まったく新しい潮流が交わるという意味で、潮目の変動期、と言えるかもしれない。

 

ーー この話の続きは、またよく調べ直したうえで、してみたいと思う。