暑中お見舞い申し上げます。

この間、ブログをお休みしてすみません。

体調が悪かったわけではありません。

仕事の関係が忙しくてブログが書けていなかっただけなんです。

その間にも、「日本のボサノバのベスト10」について書いた骨のようなブログにも「いいね!」を12もいただき、とても光栄です。

 

そう。このひと月あまりのあいだに、参院選があり、吉本問題があり、ジャニーズ問題があり、日韓問題、香港デモ、「表現の不自由展」中止問題など、いろいろ言いたい書きたい事件がたくさんあった。

今回は、そのなかでも、参院選でその活躍が注目された山本太郎(れいわ新選組)について考えたいと思う。

 

この、山本太郎率いる「れいわ新選組」だが、ネーミングだけ見ると、「維新の会」のような保守改革派のような印象である。しかし、政策の中身は、反財政緊縮=ばらまき好景気左派、のような印象でもある。

「れいわ」は、最終的に224万票、4.5%までいった。これで政党要件を満たし、来年1月1日以降、政党助成金の対象となり、マスコミでも政党の1つとしての扱いをされることになるだろう。

また、難病患者や重度障がい者が国会議員として十分活動できるようなインフラ整備を国会や役所もすることが不可避となり、バリアフリーの大きなインパクトを生み出している。

 

今後についていえば、消費税廃止、奨学金債務チャラなどの政策が、現在はまだ「思い付き程度のバラマキ政策」だと多くの人が受け止めているところを、実はマクロ経済理論(MMTなどのポストケインズ経済学)に基づく反緊縮政策として理論面でも「思い付きではなく」打ち出されていることをどれだけ浸透させていけるかだろう。

これは、左派の松尾匡、井上智洋らだけでなく、保守の経済学者、藤井聡、中野剛志、そして、政府の財政顧問でもあった高橋洋一なども、同様の指摘をしていることに留意すべきだろうし、その理論をさらにバージョンアップして採り入れてゆくべきだろう。

また、消費税廃止論では、1989年前後の、(故)北野弘久日大名誉教授(税法学)の憲法に適合的な租税理論(不平等税制)、「消費税は欧米の常識」論批判、「法人税を減らさないとキャピタルフライトが生じる」論の問題性、なども参照しているのなら、それもバージョンアップすべきだろう。

 

残念ながら、いまはまだ、山本太郎の理屈は様々な(想の)層の人々を納得させるものにはなっていない。

しかし、運動と理論をさらにもてば、かなりのものになる可能性はあると思う。

 

もう1点、知的エリートの左派と金持ちエリートの右派の対立構図というものが、日本でも「硬直した政治図式」になっていて、維新(大阪維新)が反「金持ちエリート、知的エリート」批判で出てきたように、「れいわ」は、低所得=庶民層のなまの声を代表する政治勢力がなくなりつつある現状にあって、まさにそこから支持されているの左のポピュリズム(ポピュリズムを肯定的にとらえる水島治郎氏の考える定義)なのだとして自己同定すべきではないか、という点を指摘しておきたい。

この点を踏まえると、「れいわ」が知的エリート寄りにならずに「大衆視点の政策」をとことん押し出すべきだという論者に賛成である。

これから、「れいわ新選組」≒山本太郎が、どう展開してゆくか、大いに楽しみである。

 

                                        【燧灘五郎】