田中裕明賞という若手俳人の登竜門的な賞がある。俳句本を出している「ふらんす堂」が主催している。
下記のような、要領である。
 
応募内容

2019年1月1日から2019年12月31日までに刊行された個人の新句集。(奥付に従う)
(私家版・定本・アンソロジー・精選句集・自句自解・句文集、電子書籍等は該当しません)
※自薦・他薦は問いません。

応募締切

2020年1月31日(当日消印有効)

作品送付先

〒182-0002 東京都調布市仙川町1-15-38-2F
ふらんす堂「田中裕明賞」事務局 宛
※各選考委員の方にお配りするため、ご応募の際は必ず5冊送付ください。
<住所・氏名(よみがな)・生年月日・年齢・電話番号*>を別紙に記載して一部ご同封下さい。
*選考会当日にご連絡する場合がありますので、連絡がつきやすい番号でお願いします。

選考委員

佐藤郁良、関悦史、高田正子、高柳克弘(敬称略・50音順)  ※第11回より選考委員が変わります。

 

それで、歴代の受賞者は、下記のとおり。


  2019年 第10回 田中裕明賞  該当句集なし
  2018年 第9回 田中裕明賞   小野あらた句集『毫』
  2017年 第8回 田中裕明賞  小津夜景句集『フラワーズ・カンフー』
  2016年 第7回 田中裕明賞  北大路翼句集『天使の涎』
  2015年 第6回 田中裕明賞   鴇田智哉句集『凧と円柱』
  2014年 第5回 田中裕明賞   榮猿丸句集『点滅』、西村麒麟句集『鶉』
  2013年 第4回 田中裕明賞   津川絵理子句集『はじまりの樹』
  2012年 第3回 田中裕明賞   関悦史句集『六十億本の回転する曲がつた棒』
  2011年 第2回 田中裕明賞  該当句集なし
  2010年 第1回 田中裕明賞   高柳克弘句集『未踏』

 

それなりの権威がある。受賞者の面々(選考)もバランスがとれている。

ただし、口語現代語俳句は、選に入るのは難しそうだ。

選考委員が、来年から変わるそうなので、どうなるかだが、

ここで、賞を運営するコストとリターンを考えてみよう。

賞の副賞が10万円というところから考え、運営コストは、200万円内だろう。

リターンは、出版社の権威付けに加え、それに伴い句集の自費出版応募(お客さん)が増える、というよくあるビジネスモデルだ。

やはり、高齢化する俳句界・俳句出版界にも、連綿としたビジネスモデルが息づいていた、といえる。

 

                                     【燧灘五郎】