RADWIMPS の HINOMARU 問題 とは、2917年にアルバム『カタルシスト』発売後、同作にカップリング曲として収録されていた曲「HINOMARU」が、主にネット上で「軍歌のようだ」「戦争を想起させる」と批判を浴びた、事件である。
「カタルシスト」という曲は、ラップミュージックであり、このグループないし野田洋次郎の才気を彷彿とさせる。
「HINOMARU」の作詞、作曲も野田洋次郎だが、彼はツイッターで「そのような意図は書いていた時も書き終わった今も1ミリもありません。誰かに対する攻撃的な思想もありません」と釈明したが騒ぎは収まらず、2018年6月26日に行われた『Road to Catharsis Tour 2018』の神戸ワールド記念ホール公演で、男2人、女2人がライブ開始直前、「侵略戦争と戦死の歌をうたうな」と書かれた横断幕と屋根に拡声器をつけた軽自動車を交差点に停車させ、「HINOMARU」の歌詞が不適切だと主張し、公演中止を求める抗議活動をした。
これに対し神戸水上警察署は26日、兵庫県尼崎市の職業不詳の男(47)を道路交通法違反で現行犯逮捕した、という。
どちらもどちら、という感想だ。
ミュージシャンとはいえ、自ら発信する歌には、責任を持たねばならないと思う。
それが、アーティスト倫理というものだろう。
しかし、はやり歌としてのJ―POPも、感情・情緒の国民統合のツールとして巧妙に使われているなあ、というのがややひねくれた感想だ。
支配層が、政治的経済的にはヘゲモニーがとれているのに文化的ヘゲモニーがとれないでいるとき、音楽・歌による感情・情緒での象徴的ヘゲモニーをとるという戦略は、過去に幾度も使われてきた。
日本では、15年戦争での立憲君主制が、ヨーロッパでは、ナチスドイツ、ファシストムッソリーニが、そうした情緒的統合を一時的にせよ獲得した。
防弾少年団騒動もだが、もちろん「表現の自由」の価値を考えてもいいのだが、その前に、表現者は、自分の表現行為への責任も持つ必要があるように思う。
批判者も、ファナティックな対応ではなく、冷静な判断が求められよう。
ファナティックな条件反射抗議は、自らに唾するようなものだということを自覚してほしい。
違うだろうか?
このRADWIMPS(ラッドウィンプス)が、一般に認知されたのは、映画『君の名は。』だろう。2017年2月22日、映画『君の名は。』の北米公開を記念し、野田洋次郎が新たに英語詞を書き下ろした『君の名は。English edition』を発売。2月25日から5月10日にかけて、ライブツアー「Human Bloom Tour 2017」を開催するという。
同年4月13日から6月29日間放送されたテレビ東京系のドラマ『100万円の女たち』で、野田洋次郎(注)がドラマ初出演、主演を務めた。4月19日、コールドプレイが東京ドームで行った来日公演に、ゲストアクトとして出演。4月23日にはアルバム『人間開花』に収録されている楽曲「棒人間」が主題歌である、日本テレビ系ドラマ「フランケンシュタインの恋」放送開始。
同年5月10日、20thシングル『サイハテアイニ/洗脳』を発売。6月4日から7月12日にかけ、6都市を巡る初のアジアツアー「RADWIMPS 2017 Asia Live Tour」開催。10月18日、Blu-ray&DVDおよびライブアルバム『Human Bloom Tour 2017』を発売。
12月4日、5日に東京国際フォーラム・ホールAで開催された「『君の名は。』オーケストラコンサート」に出演した。
2018年2月21日に21stシングル『Mountain Top/Shape Of Miracle』を発売。2月24日には新曲「Mountain Top」を主題歌として書き下ろした、日中共同製作映画『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』が公開された。
6月6日22ndシングル『カタルシスト』発売。6月1日から27日にシングル名を冠したライブツアー「Road to Catharsis Tour 2018」が開催。7月10日、"Road to Catharsis Tour 2018"のドキュメント・ティーザー映像をYouTube上で公開した。 7月11日から8月18日にかけ、8都市を巡るアジアツアー「RADWIMPS Asia Live Tour 2018」を開催した、とされる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/日本の国旗
*注1) HINOMARU - Radwimps – 歌詞
風にたなびくあの旗に 古よりはためく旗に
意味もなく懐かしくなり こみ上げるこの気持ちはなに
胸に手をあて見上げれば 高鳴る血潮 誇り高く
この身体に流れゆくは 気高きこの御国の御霊
さぁいざゆかん 日出づる国の 御名の下に
どれだけ強き風吹けど 遥か高き波がくれど
僕らの燃ゆる御霊は 挫けなどしない
胸に優しき母の声 背中に強き父の教え
受け継がれし歴史を手に 恐れるものがあるだろうか
ひと時とて忘れやしない 帰るべきあなたのことを
たとえこの身が滅ぶとて 幾々千代に さぁ咲き誇れ
さぁいざゆかん 守るべきものが 今はある
どれだけ強き風吹けど 遥か高き波がくれど
僕らのたぎる決意は 揺らぎなどしない
どれだけ強き風吹けど 遥か高き波がくれど
僕らの燃ゆる御霊は 挫けなどしない
僕らのたぎる決意は 揺らぎなどしない
ソングライター: Yojiro Noda
HINOMARU 歌詞 © Universal Music Publishing Group
リリース: 2018年
ジャンル: ロック
*注2) 野田 洋次郎 (のだ ようじろう) 1985年7月5日(33歳)。ボーカル、ギター、ピアノ、RADWIMPSのほぼすべての楽曲の作詞・作曲を担当。
【ひうち・なだ】