これは、尾崎放哉の句、「美しい乳房だ、蚊がいる」のもじりだ。
「美しい裸体だ、蛾がいる。」でも、面白いかもしれないが、放哉を超えられない。
さて、今回は「蚊」にまつわる話をしよう。
蚊は今でもいるが、「刺された!」と思うのは水辺の草むらを散歩したときなどに限られるような気がする。いわゆるヤブ蚊の類だ。
また、蚊帳を見かけなくなってもうどれくらいになるだろう。中学生の頃にはもうなかったから、実感として、1968(昭和43)年頃には、愛媛の片田舎でもなくなっていたと思う。小学低学年の頃、コガタアカイエ蚊が媒介する日本脳炎が流行った。隣町で死亡した小学生も出て騒ぎになったことを覚えている。
この日本脳炎の予防注射がすごく痛かった。50音の出席番号順だったので、私(Aではじまる名前)はいつも一番にモルモットよろしく実験的に最初の注射をしなければならなかった。思わず「痛い!」と声をあげると、あとのみんなが「ええっ~!!」と震えあがっていたことを思い出すのである。
【ひうちくん】