尾崎紀世彦の歌った「また逢う日まで」は,1971年リリースのレコード大賞曲として有名だ。

作詞:阿久悠,作・編曲:筒美京平,の1970年代のゴールデン・コンビの楽曲だ。

 

 

この楽曲は,歌詞も時代性を感じさせるものがあるが,ここでは,作・編曲と演奏に焦点をあてて,分析をしてみよう。
すでに,多くの解説がなされているが,この楽曲は,なにを味のベースにしているかという指摘はない。
なぜだろう。私は、C&Wの影響,ホンキートンクのピアノ,ドラムス,ベースは,ソウルの影響,メロディは,エンゲルベルト・フンパーディンク(または,トム・ジョーンズ)の楽曲の影響があるとみた。残念ながら、詳しくは、曲をかけながら説明しないと難しいのである。

筒美は、その時代の流行を採り入れ,かつ尾崎の声を最大限活かすため,軽いエコーや女性コーラスも採り入れている。

それで、この曲の一番のてがらは,あのイントロの,”チャッチャ~チャチャ~チャチャ,ドン! チャッチャ~チャチャ~チャチャ,ドン!”(バスドラムではなくタイトなタムの音をマイクで拾っていると思われるーー筒美はこの音を出させるためドラマーの猪俣猛に何度もタムをたたかせ直したという)だろう。

動きのあるベースも,ホンキ―トンク風で軽いタッチのピアノも,いい感じだ。

ギターは、音楽性の高かったGSアウトキャストにいた水谷公生だ。

 
この一聴バタ臭い感じだが、オリジナル演奏カラオケをよく聴くと、ブリティシュでアメリカン(C&W+ソウル+ブラスのmix)で歌謡POPSに仕上げたという感じで、和風テイストにもなっている。この仕掛けがうまい。さすがだ。       
                                          【ひうちくん】