筒美京平の芸術的パクリは有名だが、このパクリは、発表年(発売年)を見る限り、逆パクリではないか、との指摘もある。

真相はどうなんだろう。

ある方は、下記のように推測する。

 

この『さらば恋人』。アルバート・ハモンドの『カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California)』と似ているとよく囁かれ、筒美京平お得意の“パクリ”のネタ元であるように云われているが、実は発表は『さらば恋人』の方が1年早かったりする。
それじゃあアルバート・ハモンドの方が『さらば恋人』をパクったのか? まあそれも「無い」とは断言できないが(笑)、環境的な確立としてはとても低い。
そこで考えられるのが、『さらば恋人』と『カリフォルニアの青い空』のネタ元が同じなのではないか? …という推測。
そしてそんなフシのある曲があったりする。『Tears On My Pillow』で知られるドゥワップ・グループLITTLE ANTHONY & THE IMPERIALSの『GOIN' OUT OF MY HEAD』('65)がそれ。そう思うと、『さらば恋人』のコンテンポラリーなソウル・サウンドの味付けに、納得がいったりする。

 
この推理も、いい線を言っているが、確信はない。1965年の歌というところが、新譜好きの筒美がパクったとは思えないのだ。
アルバート・ハモンドの方が『さらば恋人』をパクったのか?ーーまさか!とお思いだが、これはありうる、と言える。
すでに、日本の新譜はいち早く、アメリカやイギリスにいっており、「ナイス、アーバン・ソウル!」と思ったかもしれない。
 
あくまで推測だが。
                                                                                   【 さようならカリフォルニアのさくらんぼ   ひうち 】