虎と猫と・・・
抜けるようなさわやかな青空
時折吹く心地よい風
余計に心が沈む
旅の終わりはいつもそんな気分だ。
普段呼んでも見向きもしない野良猫が
ひたひたとこちらにやってきた。
少し前に見た、虎の屏風画を思い出して
何かの縁を感じた。
メスネコは甘えた声で鳴く事もしなければ
何かをねだる素振りも見せず
まるで古くからの友達であるかのように
そっと俺の体に自分の体をこすりつけ
そしてすぐ隣に静かに座った。
まるで心を見透かされているような気分だった。
不思議な生き物だな・・・猫って・・・
「さっき、バッタの死骸食べてましたよね?」
・・・・・・
無視された(´・ω・`)
「そうだ、エリスに会いに行こう」
忘れかけてた記憶が突然蘇る。
旅の終わりは新たな旅の始まり
ゆっくりと腰をあげ、鞄を肩に数歩歩いた。
「あっ猫に礼を言わなきゃ」
ふりかえると
もうそこに猫はいなかった。









































