サルヒツのグルメ探訪♪【第225回】
炭火焼鳥 虹の麓
℡)045‐651-1008
カテゴリ:焼鳥・居酒屋
往訪日:2024年1月7日
所在地:神奈川県横浜市中区石川町1‐22
営業時間:16時~0時(水曜定休)
アクセス:JR根岸線・石川町駅から徒歩2分
駐車場:なし
■16席(カウンター、テーブル各席)
■予算:5,000円
■予約:可
■カード:可
■オープン:2017年8月
《照りと艶は卵の命》
ひつぞうです。一月の初旬に石川町の焼鳥屋で一杯やりました。家庭的な雰囲気で食事も美味しく、知らない人に薦めたくなる店でした。以下、往訪記です。
★ ★ ★
年明け前のある夜、おサルがいつものように切り出した。
「行ってみたい店があるのち」
常套句になってるね。それ。
「美容室のお客さんとスタッフの会話を小耳に挟んだのち」
小耳じゃなくて耳ダンボでしょ。
地元民が認める店にハズレなし。焼鳥はご無沙汰だし、予約をすませて出掛けることにした。
JR根岸線石川町駅から一本奥に入った通りに店は面していた(一度移転した模様)。一番乗りすると、切り盛りするご夫婦が威勢のいい掛け声で出迎えてくれた。
「お腹空いたにゃ」 ←昼ごはんセーブした
すぐに出てきそうなやつを頼もう。
メニュー表以外にもいろいろあるみたい。適当に数品見繕った。しかしこの“適当”がよくなかった。
最初にでてきた鶏皮ぽんず(583円)。
眼を疑う量だった…。(箸入れしないとスケール感が今ひとつだが)オニオンスライスで鶏皮が見えない(笑)。どこかのラーメン屋みたい。
「小鉢じゃないんだにゃ」
ほとんどドンブリ。
「まいいや」 お酒選ぼう
酒に拘っているという情報だったね。
割と普通かも。渦という酒は飲んだことがない。これにした。
渦(うず) 純米吟醸 佐香錦六割
生産者:日本海酒造㈱
製造年月:不明
所在地:島根県浜田市
タイプ:純米吟醸 無濾過生原酒
使用米:島根県産佐香錦100%
精米歩合:60%
アルコール:16度
定価:1400円(税抜)
諄さかがなく、島根の酒にしては甘さも控え目。ジュージーで飲み飽きない。これで市販価格1,400円は良心的。
「しかも枡いっぱい」
女将さんの職人技。零れないのが不思議。おサルは生レモン入りハイボール。
春菊とシラスのナムル(693円)
鶏皮が全然片付かない処へ、やはり「ドン!」と春菊とシラスのナムル登場。更に更に…
温玉のせシーザーサラダ(660円)
これでもかと盛られた野菜の山。
「頼み過ぎたにゃ」
初見の店では少しずつ頼みましょう。
いよいよ串物。
砂肝
表面はカリカリで中はふわり。絶妙の焼き加減。
ぼんじり(上)とかわ(下)
独特の甘味がある皮。この味クセになる。ボンジリも弾力がいい。
つくね黄身載せ
軟骨を一緒に叩き込んだつくねのブリブリした食感が絶品。そして艶々の黄身。旨い。
「おサルワインにしたい」
家飲みは日本酒ばかりなので国産の旨いワイン(フルボトル)に変えた。過去数回飲んでいるHUGGYワインの古代甲州。
ハギーワイン 古代甲州 2022
生産者:大和葡萄酒㈱
ヴィンテージ:2022年
タイプ:白ワイン(辛口)
品種:甲州100%
地域:山梨県甲州市勝沼町
アルコール:12%
市販価格:1,900円(税別)
いつもながら酸もアルコールも控え目でドライ。青りんごのような爽やかなニュアンスだ。天麩羅や焼き鳥との相性も抜群の古代甲州。コスパもいい(4,200円)。
ハツ(心)
モツ系が駄目なおサルでも食べられる。下処理が丁寧な証し。
「柔らかい!」
豚バラ
元福岡県民の僕としては外せない豚バラ。虹の麓では大葉と一緒にロール状に下処理。これはこれで旨い。
銀杏(塩)
粗塩といいコンビ。
レバー
普段はタレで頂戴するレバー。軽く塩を振ったものを和辛子で。一時期生々しい焼き加減が流行り、個人的には閉口したが、此処のレバーはボリュームもあって絶品。
「もうお肉はいいかのー」 お腹いっぱい
さすがに歳には適わない。
しいたけ(塩)
襞に溜まったおつゆが絶品。時計を見ると6時45分。そろそろ馴染みの客も増えてきて店内も賑やかに。あちこちで愉しい夜の会話が弾むのが判る。家飲みも過ぎだが、やはり、居酒屋の良さも捨てがたい。
ピーマン(醤油)
こうして一杯がまた一杯となり、酔っていないつもりでも、傍から見れば唯の酔客に。
ねぎ
煮ても焼いても、そして生でも旨い。少し、芯に生っぽさが残った葱は最高。万能の食材だ。
大好物の手羽先で終わりにした。
「また連れてきておくり」
串物が一段落したところでサービスの黒ゴマアイスを戴いた。御馳走さまでした。
しこたま飲んで酔ってしまい、女将さんに笑われながら店を後にしたのは、今思い返すとチョッピリ恥ずかしい。もし常連になることができれば、先々カウンター席で一杯やりたい。そんな気持ちのいい店だった。
「おサル情報に間違いなし!」
(おわり)
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