サルヒツの酒飲みライフ♪【第199回】
鏡山 純米大吟醸 生酒 さけ武蔵
製造年月:2023年4月
生産者:小江戸鏡山酒造㈱
加工所:五十嵐酒造㈱
所在地:埼玉県川越市
タイプ:純米大吟醸 生酒
使用米:さけ武蔵100%
精米歩合:50%
アルコール:14度
販売価格:1,800円(税別)
※特約店販売品
※味覚の表現は飽くまで個人的なものです
ひつぞうです。今夜の酒は小江戸・川越の地酒《鏡山》。偶然にも前回頂戴した神奈川の《セトイチ》と同じリボーン蔵です。一度頂戴したことがありますが、今回は埼玉県が生んだ酒米“さけ武蔵”100%で醸した純米大吟醸を選びました。どんな造りなのでしょう。以下、テイスティングメモです。
★ ★ ★
鏡山酒造の創業は1875(明治8)年。伝統ある蔵だったが、後継者難を理由に休眠してしまう。だが、地元の若手有志により、2007年2月に復活。少量生産&高品質を追求。その後、数々の受賞も果たし、今では人気ブランドに成長している。この春に角川ミュージアムのレストランで純米酒を頂戴したが、少し抱いていたイメージと違った。そこで今回は特約店で自分の眼で選ぶことにした。
藍色のボトルに蛍光色のライトグリーンの表ラベル。思わずジャケ買いしたくなる。
さけ武蔵は、父親に若水、母親に改良八反流を持つ交配種。ごめん。この二つそのものを僕は知らない。それほど、埼玉県内で地道に研究開発された酒造好適米なのだろう。最初は割れやすい性質が災いして、うまく麹が育たなかったそうだ。その後、地元農家と協力。改良を重ねて、遂に評価を得るに至る。
アルコールは14度と低め。果たしてどんな味なのだろう。早速注いでみた。
「ふむふむ。軽そうね」 お神酒っぽいのは勘弁ね
まず強い甘味がストレートに感じられる。雪冷え(約5℃)程度に冷やしてコレだから、温度が高めだとかなり甘く感じるかもね。
「甘い酒はニガテだにゃー」
大丈夫。ここで終わりならば平凡だが、次第に槽搾りらしい苦みが現れるよ。低アルながらキレもある。全体的にサラリとして、夏にピッタリな飲み口だ。食事は温泉旅行の帰途、東御のアトリエ・ド・フロマージュで購入した高品質チーズを主体にセットしてもらった。(※このチーズはししいわハウスで初めて頂戴した)
(お店紹介)
アトリエ・ド・フロマージュ 本店
℡)0268‐64‐2767
所在地:長野県東御市新張504‐6
営業時間:(木曜定休)10:00~17:30
購入したのは、評価の高いブルーチーズの翡翠と自家製生チーズだ。
新玉葱とパクチーのマリネ ブラウンマッシュルームのアヒージョ チーズ二品盛り合わせ
ワインでも十分いけるメニューすね。
「チーズ以外は出かける前に仕込んでおいた」
さすが酒飲み主婦。どーよチーズは。
「めっちゃ濃厚!ゴルゴンゾーラを一層濃厚にしたみたいな感じ♪」
確かに、大袈裟ではないね。国産ブルーチーズでこのクオリティ。さすが金賞受賞。
「ていうかさ。おサルの手作り料理をお褒めよ」
美味しいよ。とても。
「ボキャ貧だのー」 ダメやん
初めて本格的に頂戴した鏡山。比較的飲みやすい酒だった。ブルーチーズの存在感が強すぎて、繊細な複雑さが帳消しになった感もあるが、旨い酒と旨い肴はよく合う。愉しい晩餐だったよ。
(おわり)
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