旅の思い出「日本の滝百選 吹割の滝」(群馬県) | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

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ひつぞうです。
おサル妻との山旅を中心に日々の出来事を綴ってみます。

日本の滝百選 吹割の滝

 

往訪日:2021年10月11日

所在地:群馬県沼田市利根町追貝

営業時間:夜間の入渓禁止(12月中旬~3月までは冬期封鎖)

入場料:無料

駐車場:有料・無料多数あり

 

≪火山活動が生み出した“東洋のナイアガラ”≫

 

こんばんは。ひつぞうです。米子沢遡行の翌日、遠征のついでに群馬県の名勝・吹割(ふきわれ)の滝を訪ねました。片貝地区は幾度も通過していますが、その都度時間の余裕がなく、今回初の往訪です。

 

★ ★ ★

 

関越道・沼田ICで降りて国道120号(ロマンチック街道)を尾瀬方面に進んだ。老神温泉の看板を過ぎると吹割渓谷はすぐだ。所要時間はおよそ20分。片品川にかかる吹割大橋の手前右側に10台ほど停車可能な市営駐車場(無料)がある。それ以外は土産物屋の駐車場を利用することになる。

 

 

ここ伽羅苑さんは正真正銘の無料という触れ込み。となれば利用者も観光後にひやかしてみようという心持ちになるもの。上手な経営だと思う。止めさせて頂いた。

 

「帰りにソフトクリーム買うだよ」サル

 

 

50㍍ほど戻った場所に遊歩道の入り口があった。この日は平日。しかも時刻は午前9時。観光客の姿は疎らだった。ベストシーズンの週末ともなれば大混雑は必定。(なので平日に拘った)

 

 

細い歩道を下っていく。途中に立派なトイレが完備。片貝川の左岸側から遡上して吊り橋で対岸に渡り、周回して戻るコース。所要時間は1時間程度。

 

 

まずは鱒飛の滝。凄まじい轟音と飛沫が荘厳な雰囲気を醸し出していた。三角コーンが無粋だが、滑りやすい溶結凝灰岩でできているので事故防止と思えば致し方ないか。過去幾たびか転落事故が起きているそうだ。

 

 

手摺なしのコンクリートの歩道は意外だった。安全対策にやかましい日本の景勝地にしては珍しい。仮に作っても春先の出水で流されてしまうらしい。

 

「残雪の多い地方ならではの問題だにゃ」サル

 

天然記念物だから無闇に工事できないというものあるそうだね。

 

 

流れに落ちてしまったら命はないだろう。これでも水量は少ない方だったのでは。

 

 

時間が早かったので日影が多かったが、それはそれで見応えがあった。

 

 

川幅の狭い場所は河床が洗堀されて、禍々しい淵になっている。

 

 

上流側から鱒飛の滝の落ち込みを見返す。

 

 

般若岩を見返す。

 

 

こんな感じで磨かれたスラブの渓谷が続く。

 

 

白線から出ないように。

 

 

いよいよ吹割の滝だ。

 

 

「おー!すごい!」サル

 

予想を超える規模だった。幅30㍍、高さ7㍍。地殻変動でできた断層に滝が流れ込むことによって、毎年7㎝後退しているそうだ。

 

 

屏風岩を見上げる。

 

 

浮島に架かる二つの橋を渡って対岸に向おう。

 

 

「さすがにまだ誰もいないにゃ」サル

 

 

千畳敷を俯瞰する。素晴らしい眺め。晴れの日を狙えて良かった。

 

 

浮島の御堂で一礼。

 

 

下流側。

 

 

そして上流側。

 

 

橋を渡り終えると普通の山道に。熊避けに設置された鐘を鳴らしながら歩いてゆく。この先二箇所展望台がある。

 

 

第一観瀑台から。樹林が成長して吹割の滝の眺望もいまひとつ。

 

 

ズームしてみる。自然の驚異を感じるね。

 

 

絶壁に沿って進むので落石に注意しよう。

 

 

第二観瀑台に到着。

 

「どれどれ」サル

 

 

「巨大な穴が開いているにゃ」サル

 

滝の末端に巨大な甌穴ができているのが判る。

 

 

ゴールのようだ。

 

 

これから先のアウトドアライフの安全を祈って。

 

 

見応えのある渓谷美だった。紅葉の季節はこれから。自然の景観美が好きな方には往訪の価値あり。これが無料で鑑賞できるということ自体が驚きだった。

 

★ ★ ★

 

(追記)伽羅苑さんのアップルソフトクリームは濃厚でめちゃ旨かった。ぜひご賞味ください。

 

「ほとんどヒツヒツが食べちゃったにゃ」サル

 

(おわり)

 

ご訪問ありがとうございます。