新栃窪温泉 あばれ井戸の湯(新潟県) | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

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おサル妻との山旅を中心に日々の出来事を綴ってみます。

おさるの温泉めぐり♪【第12回】

新栃窪温泉「あばれ井戸の湯


日程:2016年5月14日

泉質:ナトリウム-塩化物泉(低張性アルカリ冷鉱泉)

温度:6.3℃(泉温)/70℃(出湯)

味臭:強度の塩分、重油的な臭い

pH:アルカリ性


米山まできて日帰りでは勿体ないので、一泊して翌日晴の予報である信州の山に登る許可がおりました。
(本当はこのコーナーはオサルの秘密の部屋なのだけど、今日から先に帰省してしまったので
ヒツゾウが代筆いたします。アイム フリー!なう)

ということで、下山後の温泉を急遽ネットで探していると、実に面白そうな温泉を発見しました!
よく地方の町興し施設にありそうな名前ですけど、泉質は素晴らしそう!

前日にチェックした割にはすごいんじゃね!ヒツゾウの嗅覚。」と自画自讃。

かつては「清乃湯」と呼ばれていたそうですが、先代店主が高齢になられ、長らく休業状態だったところ
今の後継者の方が引き継がれて、平成20年にリフォーム。
名称も「あばれ井戸の湯」に変えられたそうです。

なんでも1時間車を走らせて通っているそうです。


柿崎ICでおりて、田圃のなかを驀進するとだんだん道が細くなり、こんなところに
温泉なんであるの?と思っていたらこの看板がありました。



これが源泉。知らないとミズゴケの湧いた沼にしかみえません。
井戸を採掘していて偶然湯脈にあたったそうです。

ヒツゾウたちは次ぎの予定もあって余裕がなく、取材も慌てて行いましたので
写真の右側に黒いものが写りこんでますが
これは立ち入れないように張られた柵です。

落ちて泥んこになられてはかなわないということではなくって、月一度くらいのペースで
お湯が噴出するため、お客さんが火傷しないようにという計らいだそうです。

コケオドシや過剰演出ではなくて、文字どおりの「あばれ井戸」だったんですよ。



ここは日帰り施設ですので、宿泊はできません。
一人500円はリーズナブル。

で、ここでオサルが気がついた!

「ひつぞう、ここ15時までだよ!」

あとで確認したら入口の案内板に「土曜15時まで」と書いてあった…。(一枚目の写真参照)
時刻15時20分。

演技派のおサルを店主の許に送り込み交渉させる。
(ヒツゾウはこう見えて恥しがり屋だからムリ。)
これがほんとの猿回し。

なにやら、「登山して汗臭くって…、遠くから来て知らなくて…」といろいろ泣きを入れている様子。

「ひつぞう、入れてくれるって!」

※ヒツゾウが参考にした2008年のブログ情報では間違いなく
「土日17時まで」だったんですが、営業形態が変わったんですね。
登山と同じでやはり店主に直接営業時間は確認したほうがいいです。反省。

店主さんが一人でまかなっているようです。
前客のご夫婦がご主人と談笑しながら、軽食をとりつつ寛がれていました。
(このお二人がいなかったらお風呂駄目でしたね)


六畳くらいのスペースでした。

「ご夫婦なので一緒に入ってください」と言われたので、おサルと汗を流します。
源泉は冷鉱泉なので沸かし湯です。
70℃あるので、冷えたからといきなりお湯に触れないように。火傷します。(と書いてあります)
確かに蛇口に緑青が出てますよね。よさげです。
熱いと左の蛇口の水で調性するようです。

魔緑色です。(この漢字敢えて)
硫黄泉の緑色(例えば、長野の「熊の湯」や「奥日光温泉」など)とは明らかに違います。

ご存知のように新潟は石油が採掘されていた化石鉱物の土地柄。
化石鉱泉は存外多いみたいですね。
油臭と形容されますが、なんともいい、効能ありそうなお湯です。
(子供の頃に遊んだアブラ粘土って記憶にないでしょうか? あの臭いです)

しかも、実に塩辛い。なんか薄めて飲泉したら旨そう。

ちなみにこのそばに「鷺の湯」という宿泊可能な温泉宿がありますが、
源泉が異なるため、近いながら全く泉質が異なるそうです。

(これは是非行かないとね!)

しかし、この浴室のサイズでは知らないお客さんが立て続けに来られたらどうなるんでしょう。
ご主人の説明では「そのときは断るか、待ってもらうかでしょうね」

それで採算とれるのか、余計なことですけど心配になりました。
(多分趣味でやっているのだろうと思います。そんな余裕のなるご主人でした♪)


実に好いお湯でした。

その後、店主さんにいろいろお話を伺ったところ、実は通年営業でなくって土日だけの営業で
しかも今期はこの日からの営業だったそうです…。

完全に運だけで這入れたんだね。

「やっぱり、ヒツジやん…」(おさる)

なお、駐車場は急な坂を登って30度くらいの角度で曲がっているので
大型セダンで来る時は運転に注意しましょう。



(おわり)


いつもご訪問ありがとです。