2024年1月10日
『アーティゾン美術館』に行きました。
東京都中央区京橋
日本橋駅(B1出口)から徒歩5分
マリー・ローランサン(1883-1956)は、20世紀前半に活躍した女性画家です。
キュビスムの画家として紹介されることも多くありますが、「前衛的な芸術運動」や「流派(イズム)」を中心に語る美術史の中にうまく収まらない存在です。
ローランサン自身は、自分に影響を与えた存在として、同時代の画家マティス、ドラン、ピカソ、ブラックの名前を挙げていますが、彼らの様式を模倣することなく、パステルカラーの独自の画風を生み出しました。
彼女は同時代の状況を見つつ、時代の要請を理解して、自らの方向性を模索しました。
本展では石橋財団コレクションや国内外の美術館から、ローランサンの作品約40点、挿絵本等の資料約25点に加えて、ローランサンと同時代に活躍した画家たちの作品約25点、合計約90点を展示します。
https://www.artizon.museum/exhibition/detail/561
令和5年6月に102歳で亡くなった野見山暁治さん。
大胆な筆遣いと色彩で独自の画風を築き、文化勲章を受章。100歳を超えても創作を続けた。
戦没画学生の遺作の収集でも知られる。
野見山さんは大正9年福岡県生まれ。
昭和18年に東京美術学校(現・東京藝術大学)を繰り上げ卒業し、旧満州(現在の中国東北部)へ出征するが、病に倒れてしまう。
31歳から12年間パリに留学、帰国後は東京藝術大学などで教べんをとる。
精力的に絵を描くかたわら執筆活動も行い、昭和53年には日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。
戦没した画学生の遺族を訪ね歩いて作品を収集し、それらを展示する「無言館」の設立にも協力した。