安倍首相は、UNSCEARの福島の原発事故による「差し迫った健康への影響は認められない」と、言う報告書を基に声高々「原発事故による健康への影響は、今現在もこれからも無い」と公言した。


しかし、今、その報告書自体が疑問視されている…


【福島原発事故の被ばくリスクを指摘する米国の医師たち】

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 -

 汚染された空気や水、食べ物を通じて放射性物質が体内に入る内部被ばく。

将来を担う子供たちの生命や健康を被ばくから守ることは、大人たちの重大な責務である。

 先月、ニューヨークで開かれた、国連科学委員会(UNSCEAR)の「Fukushima Report(福島報告書)」をめぐるシンポジウムで、米非営利団体「社会的責任を果たすための医師団(PSR)」の元代表でアイオワ大学医学部助教のジョン・W・ラコー氏は、次のようなケネディ大統領の言葉を引用し、福島の子供たちの健康被害のリスクを過小評価すべきではないと訴えた。


 「骨にがんができたり、白血病になったりする子供や孫の数は、統計学的に見れば、自然に発生する健康被害に比して少ないかもしれない。
だが、これは、自然による健康被害でも、統計学的問題でもない。
たった一人の子供の生命の喪失であっても、またわれわれの死後に生まれるたった一人の子供の先天性異常であっても、われわれ全員が憂慮すべき問題だ。
われわれの子供や孫たちは、われわれが無関心でいられる単なる統計学的な数字ではない」


 この演説は、米ソが核の軍拡競争に明け暮れる冷戦さなかの1963年、米国が旧ソ連と部分的核実験禁止条約の合意にこぎ着けた翌日(7月26日)、ケネディ大統領が、ブラウン管を通し、国民に向けて語りかけたものだ。

 「50年前のケネディ大統領の演説が、UNSCEARの報告書にぴったり当てはまる」と、ラコー氏は言う。

 「統計」よりも「人権」に重きを置く上記シンポジウム(PSRと日本の人権団体ヒューマン・ライツ・ナウによる共催)は、「被ばくした人たちの間で、放射線による健康への影響の発症が目に見えて増えることは予想されない」というUNSCEARの報告書要旨(10月、国連総会第4委員会に提出)を受けて、開かれた。

UNSCEARに対し、最終的な報告書を完成させるに当たり、被ばく線量の推計や健康被害の予測に伴う不確実性の再認識などを求め、改善を促すのが目的だ。

 PSRと米NGO「核戦争防止を目指す国際医師団(IPPNW)」ドイツ支部が共同作成した、報告書に関する論評によれば、UNSCEARの見解は真の放射線被ばく量を正確に示しておらず、現在も続いている放射線の放出を無視し、がん以外の影響を考慮していないという。

 また、東電による原発作業員の線量評価や報告書の情報源の中立性に疑問を投げかけ、がん以外の病気や放射線の遺伝的影響もモニタリングする必要があると説く。

被ばくリスクの小ささを説明する際にしばしば用いられる、放射性降下物とバックグラウンド(自然)放射線との比較についても、誤解を与えやすいと同論評は警鐘を鳴らしている。

 ラコー医師によると、UNSCEARには同論評をメールで送り、「丁寧で迅速な返事」をもらったという。

「われわれの懸念や提案が考慮されると感じ、非常に勇気づけられた」

 報告書要旨については、UNSCEARが今年5月、福島の原発事故による「差し迫った健康への影響は認められない」という中間報告を行い、本コラムでも、報告書の議長役を務めるヴォルフガング・バイス博士(ドイツ連邦放射線防護庁・放射線防護健康局責任者)に話を聞いた。

 当初は、今年の秋、国連総会で報告書の全容が発表される予定だったが、中間報告後、日本政府や東電が原発作業員の被ばくの実態を正確につかんでいなかったことが判明。

UNSCEARは10月、放射性ヨウ素133(半減期約20時間)が作業員の線量推計に反映されていないなどとして、作業員の内部被ばく線量が2割ほど過小評価されている可能性を指摘し、報告書の完成は延期された。

 国連発表によれば、10月25日、国連総会第4委員会で行われたカール・マグナス・ラーソン国連科学委議長によるブリーフィングでは、5月の中間報告同様、福島の原発事故による被ばくは「低い、または概して低く、直ちに健康に影響はない」という見解が発表された。

 だが、子供については、「原子力の影響の及び方が大人と違う」ため、より慎重な対応を要することから、36万人の子供を対象にした大規模な甲状腺スクリーニング検査が実施されたと、ラーソン議長は説明する。

とはいえ、通常よりも甲状腺がん・異常の割合が高かったことが、被ばくによるものなのか、他の原因によるものなのかは「区別不可能」だという。

 被ばくによるがん発症リスクの増加は証明できないとする、こうしたUNSCEARの見解をラコー医師は一蹴する。

「『放射線によって引き起こされるがんと他のがんは見分けがつかないため、福島の場合も、被ばくに起因しうると認められるがん発症の増加は予想されない』などというのは、典型的なトートロジーだ」(ラコー氏)。

トートロジーとは、同じ意味の言葉を反復することで、レトリック上、必ず真となる命題や論理のことである。


Dr.John Rachow

米非営利団体「社会的責任を果たすための医師団(PSR)」の元代表でアイオワ大学医学部助教のジョン・W・ラコー氏

 シンポジウムには、今年5月、「人権」に基づく被ばく規制の徹底などを日本政府に対して勧告する報告書を国連に提出したアナンド・グローバー国連人権理事会・特別報告官も出席。

「国家は、国民が『健康でいる権利』を侵してはならず、国民を尊重し、守る義務がある」と、訴えた。

 一方、国連総会第4委員会でのブリーフィングからは、UNSCEARに対する日本政府の無言の圧力もかいま見える。

前出の国連のプレスリリースによると、日本政府の代表がブリーフィングで、UNSCEARの報告書は「誤解を招く」可能性があると指摘している。

日本の一部メディアの記事のなかで、「報告書が、日本政府による原発作業員の内部被ばく線量の過小評価を結論づけた」と「incorrectly(不正確)に」報じられたからだという。

 確かに最終報告書ではないが、UNSCEARが、作業員に関する東電の新たな集計などを受け、過小評価の可能性を指摘したことは事実だ。

データに齟齬(そご)が生じた以上、それを反映させるのは当然のことである。

上記発言は、最終報告書での「結論」への変更を暗に迫っているとも取られかねない。

 実際、2011年9月9日付けの原子力安全委員会速記録によれば、UNSCEARの調査開始を前に同日開かれた「国内対応検討ワーキンググループ」初回会合で、藤元憲三技術参与や伴信彦専門委員は、UNSCEARによる独自のデータ分析をけん制するかのような発言をしている。

 「ちょっと老婆心で思うのですが、ワーキンググループが頑張って詳細なデータ、立派なデータを集められてUNSCEARに提供されたら、外国人がそのデータを用いていろいろな評価をしてくると思うんです。(中略)日本できちんとやはりそれを評価して対応できるデータを準備しないと、データだけ提供して向こうに評価を任せるというような属国的な結果になっては全く恥ずかしいと思うんです(後略)」(藤元参与)

 これを受け、伴委員は「私も本当にそう思う」と答えている。

そして、それは、「オールジャパン体制でやっていかなければいけないので、そうなった時にデータの出し方と出すタイミングというのがあるんです」と続ける。

初期のヨウ素による甲状腺被ばくについては、日本側がある程度解析をしてからUNSCEARの分析を仰ぐ必要性に言及。

「データだけ出して向こうに勝手なことをされると逆にとんでもない結果を出されてしまう可能性があります」と、懸念を示している。

 そもそも、一部データの信頼性にも疑問が残る。

例えば、文部科学省のダストサンプリングの測定結果(11年6月7日付)によると、東日本大震災直後の3月18日に、福島大学など複数の場所で放射性核種が計測された。

しかし、半減期が約2時間と短いヨウ素132が9100~1万7000ベクレル検出されているなかで、親核種テルル132(半減期約3日)が、いずれも「不検出」となっている。

だが、ラコー医師いわく、娘核種のヨウ素132が検出されれば、テルル132も検出されるのが通常だ。

 被ばくの科学的影響だけでなく、データの量や質自体にも「不確実性」が残るなか、UNSCEARが、どこまで「firm commitment to the truth(真実の優先・確約)」(ラコー氏)に迫れるか――。

最終報告書が待ち遠しい。

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肥田美佐子 (ひだ・みさこ) フリージャーナリスト

東京都出身。
『ニューズウィーク日本版』の編集などを経て、1997年渡米。
ニューヨークの米系広告代理店やケーブルテレビネットワーク・制作会社などに エディター、シニアエディターとして勤務後、フリーに。
2007年、国際労働機関国際研修所(ITC-ILO)の報道機関向け研修・コンペ(イタリア・ト リノ)に参加。
日本の過労死問題の英文報道記事で同機関第1回メディア賞を受賞。
2008年6月、ジュネーブでの授賞式、およびILO年次総会に招聘され る。現在、『週刊東洋経済』『週刊エコノミスト』『ニューズウィーク日本版』『プレジデント』などに寄稿。
ラジオの時事番組への出演や英文記事の執筆、経済・社会関連書籍の翻訳も行う。
翻訳書に『私たちは"99%"だ――ドキュメント、ウォール街を占拠せよ』、共訳書に 『プレニテュード――新しい<豊かさ>の経済学』『ワーキング・プア――アメリカの下層社会』(いずれも岩波書店刊)など。
マンハッタン在住。
www.misakohida.com


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安倍首相の「原発事故による健康への影響は、今現在もこれからも無い」とする主張を全ての国民が信じているか、と言えば、そうでもない。

特に原発事故発生時、福島にいた小さな子供を持つ親は素直には信じる事が出来なかっただろう。

先日のブログでも記事を紹介した様に福島で子供の甲状腺がんが増えているのは事実だ。

ただ、それが原発事故によるものだと断定するだけの根拠(証拠)が見つからず、「原発事故によるものだと断定出来ない」とされているに過ぎない。

あくまで原発推進を貫く自民党・安倍政権にとって、福島第一原発事故による人体への影響は、出て欲しく無いと言うのが本音だろう。

今後、内部被爆による健康被害が確認されれば、国民の世論は、原発推進に冷たさを増す。

アベノミクスの勢いに乗せ原発推進を実行する上で一番懸念される材料と言えるのではないだろか。


「国家は、国民が『健康でいる権利』を侵してはならず、国民を尊重し、守る義務がある」


今の日本は、この言葉と真逆を行っている。

国家プロジェクトとして勧められて来た原子力政策が国民の健康を害する結果となる。


更に原発を推進すれば「国民の健康でいる権利」を脅かす事になる。

国民の「権利」を無視して原子力にこだわり続ける自民党・安倍政権。


原発推進を続ける為に原発事故による健康被害を確信的に過小評価してはならない!!













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世界的にも例を見ないプロジェクト、汚染水を食い止める秘策?となる凍土壁。

その施工に関して何やらキナ臭い影が見え隠れして来た。


【作業員も逃げ出す「フクイチ」の危機的泥沼状態】

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[11/15 12:28]

「国が前面に」という安倍晋三首相の号令一下、東京電力福島第1原子力発電所(フクイチ)の汚染水処理対策事業が動き始めたように見える。

2020年の五輪開催地を決めるアルゼンチン・ブエノスアイレスでの国際オリンピック委員会(IOC)総会を4日後に控えた9月3日、政府は汚染水処理対策に総額470億円の財政出動を決めた。

具体的には地下水を遮断するための「凍土壁」に320億円、放射性物質除去装置の増設に150億円を投入する計画で、10月上旬に事業者の選定も終えた。

ただ、仏作って魂入れず――。

カネは出しても、汚染水対策を含めフクイチの廃炉に立ち向かうリーダーは不在のまま。

士気の低下が著しい東電の組織崩壊にも歯止めがかけられない。

「首相の『国が前面に』発言以降、汚染水対策を決めるのが東電なのか、エネ庁(経済産業省資源エネルギー庁)なのか、規制委(原子力規制委員会)なのか。
現場の指揮系統がますます混乱している」

とフクイチ支援に携わる大手重電メーカーの幹部は危機感を募らす。


■山積する難題


「汚染水は完全にコントロールされている」と世界に向かって大ボラを吹いた安倍発言も奏功したのか、IOC総会で悲願の東京五輪開催が決定。

その4日後の9月11日、政府は汚染水処理への新たな取り組みとして、「凍土方式による遮水壁(凍土壁)の設置事業」と「高性能多核種除去設備の実証事業」を手がける事業者を、それぞれコンペ方式で公募(つまり事実上の入札を実施)すると発表した。

同24日に応募を締め切り、選考の結果、10月9日に凍土壁の事業者を、翌10日に除去設備の事業者を相次ぎ発表した。

政府発注といっても通常の公共事業と異なり、この汚染水対策の2つの事業は「研究開発案件」と位置づけられている。

これは「国が前面に」を安倍首相が急きょ決めたために国庫からの支出に法的な裏づけがなく、苦肉の策として12年度補正予算に計上された「廃炉の研究施設などの整備費用」(850億円)を支出の名目にしたためだ。

実はこの「研究開発案件」という縛りが、汚染水対策をねじ曲げてしまったきらいがある。

政府の汚染水処理対策委員会(委員長=大西有三関西大学特任教授)は今年4-5月の会合で 、ゼネコン4社から地下水流入を抑制する対策工法の提案を受けた。

鹿島が「凍土壁」、大成建設が亀裂の入りにくい「粘土壁」、清水建設が「建屋止水」「周辺 地下水位低下対策」などの組み合わせ、そして安藤ハザマが「グラベル連壁(砕石による透水性の壁)」をそれぞれ提案したのだが、「結局、どの工法が最も効果的なのかということより、大規模工事で前例のない工法ということで『凍土壁』が急浮上した」

と、ある大手ゼネコンの首脳は解説する。

5月末に処理対策委は「有力な対策」として凍土壁の採用を決めた。

凍土壁は、トンネル工事や地下タンク設置などの際の遮水対策として、大型のものでも長さは数十メートル、凍結期間は長くても1年程度の施工実績はあるとされる。

だが、全長1キロメートルを超える規模の工事(鹿島の提案では、フクイチ1-4号機の周囲1400メートルに1500本超の凍結管・測温管を埋め込み、凍土壁を構築する)での採用は「世界でも例がない」(業界関係者)。

冷却に使う大量の電力をどう調達するか、数十年は要するとされる廃炉作業期間を通じて凍結できるのか、放射線量の高い現場のため作業員を確保できるかどうかなど、難題が山積している。


■不自然なコンペ運営



政府が9月に実施した事業者コンペで、凍土壁の設置業者に選ばれたのは「鹿島・東京電力」コンソーシアム(企業連合)である。

同コンソーシアムには事業費補助の名目で今年度135億9400万円(上限)が支給される。

実は、この事業者コンペに応募したのは鹿島・東電連合のみ。

他のゼネコンはそろって参加を見送った。

ライバル各社にとって技術的に応札が無理だったかというと、そんなことはない。

凍土施工の国内最大手は環境工事専門会社の精研(大阪市)で、約8割の圧倒的なシェアを持つ。

それに次ぐのは鹿島の子会社、ケミカルグラウト(東京・港)で、シェアは約2割。

凍土施工の国内市場はこの2社がほぼ押さえている。

地盤凍結工法は、19世紀に英国ウェールズの鉱山用立坑施工で初めて採用され、欧米で普及。

国内では、1959年に精研が京都大学防災研究所と共同基礎研究を開始、62年に大阪府守口市の水道管敷設工事で同社が初めて実用化した。

その後、精研は清水建設や西松建設、前田建設工業をはじめ多くのゼネコンと組んで、東京湾横断道路のトンネル工事などで凍土施工を手がけた。

今回のフクイチ汚染水対策の事業者コンペでも、「精研の出番」との声がゼネコン業界で少なくなかった。

しかし、「被曝の可能性が高い危険な現場に社員を出せないという経営判断」(業界関係者)で、精研はゼネコンからのアプローチを断ったといわれる。

その結果、もう1つの凍土施工会社ケミカルグラウトを傘下に持つ鹿島が東電とコンソーシアムを組んで受注に至った。

ゼネコン各社がそろって凍土壁設置事業のコンペ参加を見送ったのはこうした経緯からだが、135億9400万円という大型プロジェクトが事実上無競争で落札されたことについては、業界内外から批判が沸き起こっている。

「アルジェリアの高速道路工事で数千億円規模の損失を抱える鹿島の救済策ではないか」(準大手ゼネコン幹部)

といったウワサが飛び交ったほか、「あふれる汚染水は東電の起こした事故が原因であり、本来なら発注側に回るべきなのに受注側に名を連ねている」(業界担当アナリスト)

と、コンペ運営の不自然さを指摘する声もあった。


■海外企業からも集中砲火


政府のコンペ運営に対する批判は、もう1つの「高性能多核種除去設備の実証事業」でも噴出している。

そもそも、今回コンペ対象になったこの除去設備は、東芝が3.11後に開発を進め、現在3系統が試運転中の「高性能多核種除去設備(ALPS=Advanced Liquid Processing System、トリチウム以外の62種の放射性物質を除去できる)」の機能を補完・増強する役割を担う。

ALPSは本来なら昨年秋に稼働する予定だったが、開発が遅れて試運転が今年3月にずれ込み、さらに6月には水漏れが見つかって8月に全面停止。

ようやく9月に試運転を再開した。

フル稼働は早くても11月中と当初計画より1年遅れになっており、「汚染水処理の足を引っ張る元凶」とまでいわれている。

「ALPS2」または「第2アルプス」と呼ばれる新型の除去装置の入札には国内外から14事業者の提案があり、その中から東芝、日立GEニュークリア・エナジー、東電の3社コンソーシアムが選ばれた。

日立GEニュークリア社は、日本国内での原発事業を手がける日立製作所と米ゼネラル・エレクトリック(GE)の合弁会社で、80.01%を出資する日立が主導権を握っている。

3社コンソーシアムには、事業費補助の名目で今年度69億7400万円(上限)が支給される。

泥沼化している汚染水問題の局面打開のため、東芝と日立は、コンペ前に両社の保有する技術を融合して新たな除去装置を開発する方針を決定した。

両社が提案した新型除去装置は、放射性物質を取り除く工程を装置内で東芝方式と日立方式に分岐させ、それぞれ1日あたり250トン、計500トンの汚染水を1系統で処理できる見込み。

「現行ALPSの2倍の除去能力を持つ」

と関係者は胸を張る。

これに対し、「東芝・日立が組んで応募することが明らかになった時点で、コンペは出来レースと理解した」(大手商社関係者)

と複数の関係者が異口同音に指摘する。

実際、コンペに参加して落選した仏原子力大手アレバ社のドミニック・モックリー上席執行副社長は、「海外企業が提案するには入札期間が短すぎた」と不満を表明している(11月5日付日本経済新聞朝刊)。

確かに、今回のコンペは9月11日に発表され、24日に応募が締め切られ、その期間は2週間に満たない。

しかも、応募希望者への説明会は17日開催で、締め切りまで残りわずか1週間。

これでは「コンペは形式上のもの」「開かれた市場のアリバイ作り」などと非難され、外国企業から「相変わらずの鎖国状態」と集中砲火を浴びるのも無理はない。

「安倍政権は、汚染水問題の抜本解決よりも有力企業に恩を売ることばかり考えている」(大手水処理メーカー幹部)

との指摘も説得力を持つ。


■「焼け石に水」の抜本改善策


一方、産業界の風向きも微妙に変わってきている。

例えば、景気対策優先で財政出動を切望していた建設業界はここに来て、岩手や宮城の復興事業をはじめ道路、橋梁などの老朽インフラ対策、さらに東京五輪関連の施設整備など、「仕事はヤマほどある」(都内の中堅ゼネコン幹部)状況。

人手不足による労務費高騰で工事利益率が悪化しているため、採算の見込めない公共工事を辞退する業者が相次ぎ、全国的に入札不調が頻発している。

そんな業界にとって、フクイチでの仕事は以前にも増してモチベーションを見いだしにくい「悩ましい受注案件」になっている。

フクイチの作業に従事していた建設労働者は劣悪な職場環境に愛想を尽かし、労賃の相場が跳ね上がっている他地域に次から次へと流れている。

東電の広瀬直己社長は、11月8日の記者会見で労働環境の抜本的改善策を発表。

作業員の日当を1万円増額するほか、多重下請け構造による賃金の「中抜き」に対する監視強化、大型休憩所や給食センターの新設などを盛り込んだ。

政府と東電はフクイチで働く年間約1万2000人の要員計画を打ち出していたが、年間被曝量の上限に達するベテラン作業員が職場を離脱しているうえに、前述のような景気好転による他地域への流出が重なり、要員計画は事実上破綻。

広瀬が発表した労働環境の抜本的改善策も“焼け石に水”となる可能性が高い。

「国が前面に」というなら、東電の破綻処理をはじめ経産省、原子力規制庁など関係機関を網羅した体制の再構築を一気呵成に断行し、さらに担当大臣を現地に常駐させて全権を委ねる非常時体制を敷くべきだろう。

それほどの覚悟がなければ、「国が前面に」は看板倒れになることは避けられない。

フクイチの危機は少しも収まってはいないのだから。(敬称略)


ジャーナリスト・杜耕次


Foresight(フォーサイト)|国際情報サイト
http://www.fsight.jp/


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この2大プロジェクトで東電にいくら落ちるのだろうか?


世界も注目する国家プロジェクトの汚染水凍土壁施工を凍土壁施工、最大大手では無く2割しかシェアを持たないNo.2が請け負う?
しかも、事実上、経営破綻している東電が共同で参加するなど、本当に鹿島・東電救済国家プロジェクトとしか思え無い。

更に、新型アルプスでは、世界の英知の結集を拒み原発停止で収益が下がった原発関連メーカーの救済と言える。

問題山積の福島第一原発。
更なる問題が起こる危険性を産み出す事になるのでは…



【福島第1原発、貯留タンクから新たな汚染水漏れ--付近で30ミリシーベルト検出】

マイナビニュース
[11/15 15:04]


東京電力は15日、福島第1原子力発電所構内のG6南エリアに設置されている汚染水貯留タンク「G6‐C3」1基から、新たに水が漏れていることを確認したと発表した。

同社によると、15日午前8時50分頃、汚染水タンクパトロール中に当該タンクの下2段目のフランジ部より、4秒に1滴程度の間隔で水滴が落ちていることを協力企業作業員が発見した。

滴下箇所は高所にあるため、50cm程度離れた箇所で線量当量率を測定した結果、当該線量率は最大で1時間当たり30ミリシーベルト(ガンマ+ベータ線(70マイクロメートル線量当量率))だった。

なお、滴下している水はタンクを囲んでいる堰内にとどまっているという。

同社は現在、現場状況等を確認しており、状況が分かり次第報告するとしている。


【せきの水で5200ベクレル=タンクから4.4リットル漏れか―福島第1】

時事通信
[11/15 17:55]

東京電力福島第1原発の汚染水タンクから水滴が落ちていた問題で、東電は15日、このタンク群を囲うせき内にたまった水から、ベータ線を出す放射性物質を1リットル当たり5200ベクレル検出したと発表した。

漏えい量は最大4.4リットルと推計している。

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ほとんどのボルト式タンクで限界が来ているのではないだろか?

いまだに続く東日本大震災の余震。

その度にタンクの繋ぎ目に付加が掛かっていると思われる。

更に大きな余震が来れば大変な事態になるかも知れない。






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困難極める福島第一原発廃炉…


【格納容器下部の漏洩確認 1号機汚染水、事故後初 福島第1】

産経新聞
[11/14 07:55]

東京電力は13日、原子炉が損傷した福島第1原発1号機格納容器下部の2カ所で汚染水の漏洩(ろうえい)を確認したと発表した。

原発事故で溶け落ちた燃料(デブリ)冷却のため注水が続く1~3号機の格納容器下部から水漏れが実際に確認されたのは初めて。

漏洩箇所は特定できなかったが、汚染水対策を進める上で重要な調査結果になるとして、さらに詳しく調べる方針だ。

調査は格納容器下部の圧力抑制室を収める「トーラス室」と呼ばれる設備に汚染水がたまっている状況を確認するために実施。

放射線量が高く人が近づけないため遠隔操作のできるカメラ付きのボートを使った。

その結果、格納容器下部の外側からトーラス室に通じる細い配管1本が破断し水が漏れていたのを確認。

配管の接続部分は塩化ビニール製で事故当時の熱で溶けた可能性があるという。

東電によると、破断した配管からは水道の蛇口をひねったような勢いの水が出ているという。

東電は原子炉に注水して汚染された冷却水が格納容器の亀裂などから漏れ、配管から流れ出ている可能性もあるとみている。

さらに、圧力抑制室の外側でも上部から水が流れ落ちているのを確認したが、漏洩箇所の特定はできなかった。

調査した場所では、毎時約0・9~約1・8シーベルトの極めて高い放射線量が測定されている。

この日の調査は、トーラス室の約半分で行われた。

残る半分の調査は14日に行われる予定。


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格納容器下部の外側からトーラス室に通じる細い配管の接続部に塩化ビニールが使われていた事に驚いた。


それと、線量が毎時約0・9~約1・8シーベルトと言うのが気になる。

溶け落ちた核燃料は、格納容器にほとんど残っていないのでは?

燃料が多く残っていれば、もっと高い線量が計測されるはずでは?

汚染水濃度から見ても漏洩は、今回発見された箇所以外にもっと大きな破損箇所があるだろ。

多分、格納容器直下の核燃料がメルトスルーした穴が最大の漏洩箇所と考えられる。

格納容器に冷却水を注入しているが実際は格納容器を抜けて原子炉建屋底部を冷やし続けているとしたら今回の漏洩箇所発見は、あまり意味が無いのかも知れない。

福島第一原発では、廃炉に向けた作業が本格化しているが、まだまだ手放しで喜んでもいられない。


廃炉作業の第一歩とも言える4号機の使用済み核燃料取り出しで損傷した核燃料が3本見つかり今現在、この3本の取り出しは困難となっている。



【4号機の核燃料3体に損傷=事故前、取り出し最後に―福島第1】

時事通信
[11/13 12:34]

東京電力は13日、福島第1原発4号機建屋の使用済み燃料プールで保管している核燃料1533体のうち、3体に折れ曲がりなどの損傷があると発表した。

プールからは近く燃料取り出しを開始する予定だが、損傷した燃料は輸送容器に入れることができないため、取り出す順番を後回しにし、移動方法を検討する。

スケジュールに大きな影響はないという。

東電によると、3体は使用済み燃料で、損傷したのはいずれも事故前。

うち1体は「く」の字に折れ曲がり、残り2体は燃料を覆う容器に微細な穴が開いていた。

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損傷したのは事故前?

…だったら事故前に発見されていてもおかしくないだろ!!

他の原発でも使用済み核燃料の損傷が起こっている。

使用済み核燃料は、電力会社にとっては、資産かもしれないが、国民にとっては、とんでもなく危険な代物なのだ。


【いよいよ4号機核燃料の搬出開始 東電が隠す放射能拡散、これだけのリスク】

〈週刊朝日〉
[11/14 11:34]

東日本大震災から2年8ヶ月。

いよいよ福島第一原発4号機からの核燃料搬出作業を開始する。

ジャーナリストの桐島瞬氏が取材した。


* * *
福島第一原発4号機からの燃料棒取り出し作業が、早ければ今週にも始まる。

廃炉に向け、避けて通ることのできない重要なステップだが、一歩間違えば収束どころか、“殺人兵器”と化した放射性物質が拡散する危険性さえある。

とりわけ危険なのは使用済み燃料が持つ「超高線量」だ。

原子力規制委員会は10月末、東京電力から申請のあった4号機からの燃料取り出しを認めた。

その理由として挙げたのが「使用済み燃料の健全性は確認できないが、燃料は十分に冷却されており、破損が生じても周辺公衆への被曝線量が十分小さい」というもの。

この規制委の判断に、元東電原子力技術者の小野俊一氏は異議を唱える。

「東電時代、原子力技術課の人間から教えてもらったのは、『使用済み燃料が空中にあれば、近くにいる人は全員即死する』でした。
そもそも、冷えたからといって放射能がすぐになくなるものではありません。
規制委の田中俊一氏は実態を知らず、昨年試験的に取り出した新燃料の2、3ミリシーベルト程度という数値が、使用済み燃料にも当てはまると思っているのではないでしょうか」

それでは一体、使用済み燃料からはどの程度の放射線が放たれているのだろうか。

福島第一原発の4号機を造った日立製作所がまとめた資料によると、使用済み燃料の表面から放出されるガンマ線はおよそ毎時2万シーベルト。

経産省などが所管する原子力安全研究協会の作成した資料を見ると、表面線量は毎時10万シーベルトに及ぶ。

東電にも確認したところ、「あくまでも目安」と控えめな数字を回答してきたが、それでも毎時1千シーベルトだった。

それぞれバラつきがあるのは、冷却期間によっても線量が変わるからだ。

人は7シーベルトの急性全身被曝でほぼ100%死亡する。

遮蔽されていない使用済み燃料は、人間を即死に至らせる「殺人兵器」と同等なのである。

小野氏が続ける。

「燃料プール内の燃料はすでに数年冷却されていることを差し引いたとしても、まだ数千から数万のオーダーで放射線を出していることは間違いありません
。広島の爆心地が103シーベルトだったので、その100倍に匹敵する威力を持つものが使用済み燃料。
そんな恐ろしいものを壊れた4号機からだけでも1331体(新燃料は202体)、取り出さなければならないのです」

※週刊朝日 2013年11月22日号


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クレーンを使って使用済み核燃料をプール内でキャスクに入れるのだが、そのキャスクは地上へと下ろされる。

東電は、万が一、キャスクが落下しても変形はするがキャスク自体が破損する事は無い。としているが…

もし、キャスクが破損し使用済み核燃料がキャスクから外に出れば全てが終わる。

事故当時の菅直人元首相が一番恐れていた事態となる。

何故、殺人兵器とも言える使用済み核燃料が各原発、各使用済み燃料プールにたんまりあるのか?

使用済み核燃料の処理・再利用が進んでいない理由もあるが、使用済み核燃料は再処理を前提とし電力会社の資産と位置付けられている。

溜め込めば溜め込む程、電力会社の資産が増える仕組みだ。


電力会社にとっては、宝のプールでも我々国民にとっては、大量殺人兵器でしかない。



話しを福島第一原発に戻して…

国と東電は、廃炉作業を甘く見ているのではないだろうか?

とても、40年程度で終わるとは思えないのだが…


【福島第1原発作業員の悲痛「廃炉にはあと100年かかる…」】

女性自身
[11/13 00:00]

11月6日、本誌記者は東京電力による『現場公開』の合同取材のため、福島第一原発に入った。

報道陣に公開されたのは4号機原子炉建屋。

水素爆発を起こした建屋の修復やがれき処理が終わり、核燃料の取り出し、共用プールに移す作業が11月中旬から始まる。

その燃料貯蔵プールは、まるで地底湖のように青く、妖しい光を放っていた。

濁りのないプールの底には核燃料が整然と。

神秘的にさえ感じたが、水がなければ一瞬で死亡するほどの放射性物質を放出する核燃料であることを思い返したら、身震いがした。

今回公開されたのは4号機のほか、6号機原子炉建屋、汚染水漏れ事故を起こした『汚染水タンクエリア』、汚染水から放射性物質を除去する『多核種除去設備』。

すべて3時間の取材行程だった。

6号機建屋からバスに乗り込むときに不思議な光景を見た。

防護服を着込んだ報道陣のバスの横を2人組の中年男性が、普通のマスクに作業着姿で歩いていた。

原発敷地内でも除染活動が行われ、防護服なしでも活動できるエリアも少しずつだが増えているそうだ。

東京電力の説明によれば、4号機の核燃料の取り出しは、30~40年かかるといわれる廃炉に向けた一歩だという。

今回の公開取材は「その一歩は速くはないが、確実に進んでいる」ことをアピールする狙いもあったのだろう。

取材を終え、『Jビレッジ』似戻り、喫煙所でたむろする作業員たちの輪に交じった。

高線量と緊張のなかで仕事をしてきた作業員にとって『Jビレッジ』に戻ってからの一服は格別のようだ。

1日の仕事を終え、だれもが安堵の表情を見せている。

30歳代の男性に「作業は時間がかかりますね」と声をかけると、紫煙をくゆらせながら「あと100年はかかるんじゃねえか……」という言葉がかえってきた。

現場を知っている作業員たちの声には説得力があった。


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レベル7と言う事故を起こした福島第一原発の廃炉作業は、始まったばかり。

その第一歩で既に核燃料の破損と言う問題が発生している。

タンクからの汚染水漏れも止まらない。


原発事故による被害の恐ろしさ、事故を起こした原発の廃炉作業の難しさ、これらを承知の上で更に原発推進を主張し他国を騙し原発を輸出する自民党・安倍政権。



自民党・電力安定供給推進議連の細田博之幹事長代行は…

「原発は安全という結論、次第に出てくる」
などと発言している。


福島第一原発の廃炉作業が始まると同時に新原発安全神話も始まっている。



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~拡散・転載希望~

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◆浜岡原発再稼働の是非を問う住民投票の実施は、16万5千人の県民の意思を無視し原発推進の党本部方針を優先した静岡県議会最大会派の自民改革会議(37人)などにより否決されてしまいました。

しかし、これで終わらす訳にはいきません。

世界一危険な浜岡原発を廃炉にする為に…

私達の安心・安全な暮らしを維持する為に…

静岡県及び近隣・関東に大量の放射能を撒き散らさない為にも…


「原発県民投票・静岡」では、川勝知事に県知事権限による住民投票条例案を議会へ提出する様に要請しています。



静岡県(川勝)知事あての意見を全国からも募集します。


※浜岡原発に対する意見


浜岡原発の危険性から再稼働は、あり得ない!

浜岡原発全ての原子炉を即時廃炉へ。


川勝平太知事宛てにメッセージを届けましょう。

浜岡原発事故が起これば被害を受けるのは、静岡県だけでは、ありません。

県外からのメッセージもお願いします。


◆川勝平太知事宛てメッセージ◆


送付方法:fax 054-221-2164

TEL 054-221-2202

手紙 〒420-8601

静岡県 葵区 追手町 9番6号

静岡県庁 静岡県知事 川勝平太


知事への意見箱

http://www.pref.shizuoka.jp/governor/mailbox.html


より多くのご協力お願い致します。


[浜岡原発をとめる裁判の会]

http://www.geocities.jp/ear_tn/


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「首都圏反原発連合」

http://coalitionagainstnukes.jp/



≪さよなら原発1000万人アクション≫

オンライン署名

http://sayonara-nukes.org/


みんなで決めよう「原発」国民投票


http://kokumintohyo.com/archives/5904


≪全国脱原発デモ情報拡散≫


http://demojhks.seesaa.net/pages/user/m/index


【緑の党】


http://greens.gr.jp/2013kokkai_info/7740/











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