東日本大震災以前、30年以内に東日本海域(日本海溝付近)で大きな地震が発生する確率を3%と公表していた政府の地震調査委員会が南海トラフ巨大地震が30年以内に発生する確率を公表した。
【南海トラフ巨大地震の確率公表】
NHK
5月24日 18時6分
政府の地震調査委員会は、東海から西の南海トラフで想定されるマグニチュード8から9の巨大地震が起きる確率を24日公表し、今後30年以内に発生する確率は、60%から70%としています。
政府の地震調査委員会は、東日本大震災を教訓に、東海から西の太平洋にある南海トラフで将来起きる可能性のある地震について、規模や確率を見直し、24日、公表しました。
これまで駿河湾周辺と、紀伊半島沖、それに四国沖の3つの領域に分けて、それぞれについて地震が発生する確率を計算していましたが、どのように地震が起きるか分からないとして、地震が南海トラフの一部や全域で起きる場合も含めてマグニチュード8から9の巨大地震を想定しました。
その結果、今後10年以内に地震が発生する確率は20%程度、今後20年以内では40%から50%、今後30年以内では60%から70%としました。
ただ政府の中央防災会議が防災対策を検討するために想定した、マグニチュード9クラスの巨大地震については、過去数千年に発生した記録が見つかっていないことから、確率を出すことはできないとしています。
検討の経緯は
これまで政府の地震調査委員会は、「南海トラフ」では過去の歴史記録から、およそ100年から200年の間隔で、大規模な地震が繰り返し起きていたと考えてきました。
将来起きる地震を検討するにあたっては、「地震はほぼ同じ領域で周期的に発生する」という考え方などに基づいて、四国から紀伊半島の沖合の「南海地震」、紀伊半島から東海の沖合の「東南海地震」、駿河湾周辺の「東海地震」と、3つの地震を想定し、それぞれ発生確率を出してきました。
しかし、東日本大震災を引き起こしたおととし3月の巨大地震では、これまで想定していた震源の領域を越えて地震が発生したことや、300年前の江戸時代に発生した「宝永地震」のように3つの領域にまたがる地震が発生したという記録もあります。
さらに、津波の堆積物の調査などから、2000年前にはこれまでの想定を上回る津波が起きていた可能性も出ていて、「南海トラフ」の地震はより複雑で、これまでの考え方では説明できないことが分かってきています。
このため政府の地震調査委員会は、「南海トラフ」の震源域をマグニチュード8から9の大規模な地震が想定される1つの領域と考えて、今回、発生確率を見直しました。
発生確率は、これまでと同じように、記録に残されている大地震の間隔と直近で発生した大地震から経過した年月を基に計算しているため、記録がない地震については計算できないとしています。
「切迫性はかなり高い」
地震調査委員会の本蔵義守委員長は、「今回は南海トラフ全域のうちのどこかでマグニチュード8以上の地震が起きる可能性を見積もっている。
切迫性はかなり高いという結果で今後の地震津波対策を、着実に推進して、防災と減災に努めてもらいたい」と話しています。
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南海トラフ巨大地震は必ず発生する。
しかも、近いうちに…
今回、その確率を公表した政府の地震調査委員会は、他の地震研究者などとは違い政府がバックに付いている為にうかつな事は、公表出来ない。
それが、仇となるか…
この政府の地震調査委員会は、南海トラフの東端で発生する「東海地震」の30年以内の発生確率を88%と公表している。
南海トラフで発生する東海・東南海・南海地震の内、東南海と南海地震は、直近で1944~46年に発生しているが、終戦前後と言う事もあり確かなデータが残っていない。
南海トラフでは無く手前の大陸灘が動いた可能性も否定出来ない。
東南海・南海地震が南海トラフで発生したとして…
東海地震は、1854年の安政地震以来、発生していない事は確かで約150年と考えられている間隔オーバーしている。
次の南海トラフ巨大地震は、駿河トラフ(東海地震)から発生し東南海・南海へと連動する可能性が高いのだ。
そう考えると30年以内の東海地震発生確率が88%に対し南海トラフ巨大地震(3連動)が70~80%と言うのは腑に落ちない。
政府の地震調査委員会が公表した『今後10年以内に地震が発生する確率は20%程度、
今後20年以内では40%から50%、
今後30年以内では60%から70%』これを見ると10年以内には発生しないと思う人もいるかも知れないが、いつ発生してもおかしく無い状態には違い無いので安心するには早すぎる。
そもそも、この政府の地震調査委員会は、最新の研究より一歩も二歩も遅れている。
やっと3連動を認めたがM9は、正式には認め無いらしい。
委員会メンバーの中には、最新の研究結果を踏まえている学者も多いが、総合的判断ともなると慎重になり過ぎ過少評価となりやすい。
今後、30年以内に南海トラフ巨大地震発生確率が高まる事は間違い無いのだが…
【南海トラフ、巨大津波近づく? 堆積物層から発生間隔400~600年と推定】
ZAKZAK
2013.05.22
マグニチュード8以上の巨大地震が懸念される南海トラフ地震で、紀伊半島では、約8000年前から400~600年間隔で巨大津波が起こっていたことを示すとみられる堆積物を発見したと、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などのチームが22日までに明らかにした。
津波の規模は、過去最大とされる宝永地震(1707年)による津波と同程度とみられる。
南海トラフ沿いで起こる地震は100~150年周期とされているが、規模にはばらつきがある。
ただ宝永地震は約300年前に発生しており、次の巨大津波の発生が近づいているとみることもできる。
見つかった堆積物のうち、約8000年前の津波の痕跡とみられる層は、繰り返しを示すものとしては過去に見つかった六千数百年前よりも古く、最古だという。
チームは昨年末、紀伊半島にある高校(和歌山県串本町)の校庭でボーリング調査を実施、深さ4~9メートルの地層を柱状に6本掘削した。
地層は含まれていた火山灰や土器などから、1600年前~8000年前に堆積したと判明。その中に、津波によって運ばれたとみられる砂の層が最大で14層含まれており、これらから発生間隔を推定した。
掘削場所周辺では、南海トラフ沿いで安政(1854年)、昭和(1944、46年)に起きた地震では津波による大きな被害は確認されていないため、見つかった砂の層はそれらの地震よりも大きな地震による津波で運ばれてきた可能性がある。
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地震学者でも有識者でも無い私の見解だが、次の南海トラフ巨大地震は、やはり貞観地震パターンだと思う。
近年、内陸部で発生した大きな地震と東日本大震災、関東直下地震が起これば次は間違い無く南海トラフ巨大地震と来る。
約1000年前に東日本を襲った貞観巨大地震、そね9年後に関東大震災規模の大地震、その9年後に南海トラフを震源とする仁和地震。
5000年間に3回程度発生する超巨大津波を伴う南海トラフ巨大地震。
それが次ではないかと…
宝永地震を上回る可能性も考えられる。
下は、貞観地震近年に発生した地震。
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818年8月頃(弘仁9年7月) 北関東で地震 - M 7.9、死者多数(『類聚国史』)
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827年8月7日(8月11日)(天長4年7月12日) 京都で地震(『類聚国史』) - M 6.5~7。
830年1月30日(2月3日)(天長7年1月3日) 出羽で地震(『類聚国史』) - M 7~7.5。
841年前半(承和8年5月3日以前) 伊豆地震 - M 7、死者多数(『続日本後紀』)。丹那断層の2つ前の活動と見られている。
850年11月23日(11月27日)(嘉祥3年10月16日) 出羽国地震 - M 7、死者多数(『文徳実録』、『日本三代実録』)。
863年7月6日(7月10日)(貞観5年6月17日) 越中・越後地震 - 死者多数、直江津付近にあった数個の小島が壊滅したと伝えられる(『日本三代実録』)。発生が疑わしいとする見解もある
(864年(貞観6年5月)富士山噴火(『日本三代実録』)(青木ヶ原樹海を作った貞観大噴火)、阿蘇山噴火)
868年7月30日(8月3日)(貞観10年7月8日) 播磨国地震(『日本三代実録』) - M 7台。兵庫県の山崎断層帯の活動によるものと思われている。
*869年7月9日(7月13日)(貞観11年5月26日夜) 貞観地震 - M 8.3~8.6(Mw >8.7)、陸奥国地大震動、地震に伴う津波(貞観津波)の被害が甚大で死者約1,000人(『日本三代実録』)。多賀城損壊。津波堆積物調査から震源域が岩手県沖~福島県沖、または茨城県沖の連動型超巨大地震の可能性も指摘される
。東北地方太平洋側で繰り返し発生していると推定されるM 9クラスの地震の候補とされる
878年10月28日(11月1日)(元慶2年9月29日) 相模・武蔵地震 - M 7.4、死者多数。京都でも揺れが感じられる(『日本三代実録』)。※関東大震災クラス
880年11月19日(11月23日)(元慶4年10月14日) 出雲で地震 - M 7(『日本三代実録』)。
886年6月29日(7月3日)(仁和2年5月24日) - 伊豆諸島噴火。安房の国で降灰と地震(『日本三代実録』)。
887年7月29日(8月2日)(仁和3年7月6日) 越後西部を震源、M 6.5。津波による溺死者は1000人にのぼったとされる(『日本三代実録』)。
8月22日(8月26日)(仁和3年7月30日) 仁和地震(南海トラフ連動型地震説あり) - M 8~8.5、五畿七道諸国大震、
京都・摂津を中心に死者多数。津波あり(『日本三代実録』)。南海地震の記録だが地質調査によればほぼ同時期に東南海・東海地震も発生。津波堆積物からM 9クラスであったとする説もある
(Wikipediaより)
この他、御前崎の海岸段丘の形成時期や各地で発見される津波堆積物、何よりも南海トラフ巨大地震が近年発生する確率が高まる内に東日本大震災が発生している事などから貞観地震パターンで発生した仁和地震と類似している。
ただ、関東地震(相模湾トラフ)の発生間隔がズレている点が微妙なのだが…
因みに最近騒がれている関東直下地震と関東大震災の関東地震は、全く別物。
次の南海トラフ巨大地震が貞観地震パターンで来るとしたら政府の地震調査委員会が公表した発生確率はハズレ、もっと高い確率となる。
いずれにしろ南海トラフ巨大地震はやって来る。
いくつかの発生確率パターンを考え備えるにこしたことはない。
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