「百段階段」について(緑字は説明板より引用)
「百段階段」は通称
かつての目黒雅叙園の3号館で昭和10年(1935)年に建造され
目黒雅叙園で現存する唯一の木造建築
食事を楽しみ 晴れやかな宴が行われた7部屋を99段の長い階段廊下が繋いでいる
階段は 暑さ約5cmのケヤキ板を使用
階段で結ばれた各部屋はそれぞれ趣向が異なり各部屋の天井や欄間には
当時屈指の著名な画家たちが創り上げた美の世界が描かれている
”昭和の竜宮城”と呼ばれた目黒雅叙園の建物の特徴は装飾の破格な豪華さにある
その豪華な装飾は桃山風さらには日光東照宮の系列
あるいは歌舞伎などに見られる江戸文化に属するものともいえ
その装飾の美しさからみても伝統的な美意識の最高到達点を示すものとされている
平成21年(2009年)3月 東京都の有形文化財に指定される
昔から日本では数の多いものを「百」や「千」という言葉で表現した
目黒雅叙園の階段も永遠に続くような長さの階段なので通称「百段階段」と呼ばれている
この天井画に圧倒された
階段から曲がり廊下につながるその雅さ
そろそろ最上階
上に行くにつれて 細くなるのは
なにか意味合いがあるのかな?
あと1段足さずに、99段で止めているのには諸説あるが
「縁起担ぎ」のためといわれている
昔から、奇数は縁起の良い数字とされている
1月7日「人日の節句」、3月3日「桃の節句」、5月5日「端午の節句」7月7日「七夕」、9月9日「重陽の節句」。
ほかにも「七五三」「三々九度」「三人官女」「五人囃子」「ひな壇の段数」も5段、7段など・・・・・
その縁起の良い奇数の中で、これ以上ない大きな数字は2つ重ねて99段となった説。
一番上から下を見る
この階段を見に行くだけでも価値があります
(11/14からしばらくは 耐震工事のため閉館になるそうです)