菊富士ホテル跡 (文京区) | 街あるき 坂道めぐり

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東京の街のあちこちと坂道めぐりの記録

前記事 本妙寺坂★ からの続きです
 
 
 
2019.9.17
 
 
本妙寺坂の向かいの坂を
上りきって左折
(本郷5-5 オルガノ株式会社内)
にある 菊富士ホテル跡地へ

 

 

菊富士ホテルは明治29年より

下宿・菊富士楼を経営していた

岐阜県大垣出身の羽根田幸之助・菊江夫妻が

大正3年 菊富士楼の隣地に開業したもの

 

同年開催の東京博覧会に訪れる

客を当て込んでの経営だったが

大正から昭和10年代にかけて

多くの文学者、学者、芸術家、

思想家が滞在し

さまざまなドラマが繰り広がれる舞台となった

 

ここには 宇野浩二、宇野千代、尾崎士郎、

坂口安吾、谷崎潤一郎、直木三十五、

竹下夢二、石川淳、正宗白鳥

高田保、広津和郎、大杉栄

真山青果、三木清、中條百合子

湯浅芳子、月形龍之介

など 当時のそうそうたる人が滞在

 

昭和20年 戦火により焼失

50年の歴史に幕を閉じた

 

昭和52年

羽根田家により止宿者の

名を刻む石碑が建立された

 

(文京区ナビ 他より引用)

 

 

 

本妙寺跡地前から

路地の中に入った場所にあるので

この場所を目指して

行きでもしないと

まったく分からない住宅地の奥にあった

 

そもそも 「菊富士ホテル」という存在を

知らなかった私なので

地図上でみて なんだろ?と

思っていたこの場所は

二度目に訪れたときに

ようやく見つけたのだった

 

住宅街の中で

標識があるわけではないので

知らずに歩いてたら

黒い石碑が周りになじみすぎて

絶対に見落とすでしょ?ww

 

 
私有地っぽい感じの奥に
石碑が建っている ↓

 

 

 

立ち入り禁止 ではないようなので

おずおずと入ってみた

 

 

鉄柵の向こう側は

谷のようだ

 

 

柵の間からのぞいてみる

台地の上に建っていた
「菊富士ホテル」を想像してみる
 
その当時は 高台に建つホテルからの
眺めは最高だったろうな

 

 

 

今は その場所もビルの下

 

 

歴史がひっそりと

たたずんでいた場所だった