昨年の有馬記念以来、阪神JF馬ブエナビスタが2着に負けるとき、勝つのは決まって朝日杯F馬(の枠)でした。

2009有馬記念
1着:ドリームジャーニー(2006朝日杯FS馬)
2着:ブエナビスタ(2008阪神JF馬)

2010宝塚記念
1着同枠:ドリームジャーニー(2006朝日杯FS馬)
2着:ブエナビスタ(2008阪神JF馬)

2010ジャパンカップ
1着:ローズキングダム(2009朝日杯FS馬)
2着:ブエナビスタ(2008阪神JF馬)

見事と言えば見事ですが、
この結果の理由が朝日杯の賞金増額にあるのであれば1つ不思議な点もあります。

上の結果を各馬が獲得した賞金を追加して、もう一度書いてみます。

2009有馬記念
1着:ドリームジャーニー(2006朝日杯FS:6000万)
2着:ブエナビスタ(2008阪神JF馬:6000万)

2010宝塚記念
1着同枠:ドリームジャーニー(2006朝日杯FS馬:6000万)
2着:ブエナビスタ(2008阪神JF馬:6000万)

2010ジャパンカップ
1着:ローズキングダム(2009朝日杯FS馬:6300万)
2着:ブエナビスタ(2008阪神JF馬:6000万)

ドリームジャーニーが勝ったときの朝日杯の1着賞金はまだ6000万でした。

直接獲得した賞金ではドリームジャーニーとブエナビスタでは差がありません。
特に、宝塚記念ではセイウンワンダー(2008朝日杯FS馬:6300万)
が出走していましたので、直接獲得した賞金ではセイウンワンダーの枠が勝つべきでしょう。

しかし、そうではなかった。

ということは、各馬が獲得した賞金そのものではなく、
現在の番組の立ち位置(=賞金)が基本にあると考えるべきです。

すなわち、2009有馬記念から2010ジャパンカップまでは
2009朝日杯FS馬:6300万 > 2009阪神JF馬:6000万
の関係が続いていたと言うべきです。


すでに2才世代のG1は終了しましたので、
2010有馬記念からは
2010朝日杯FS馬:7000万 > 2010阪神JF馬:6500万
の関係になったということです。

確かに、賞金格差はあります。
この意味では朝日杯FS馬 > 阪神JF馬
の関係は続いています。

では、今年の有馬記念も同じ結果になるでしょうか?

私は「違う」と考えます。

それは2才G1の国際化です。

昨年の朝日杯FS馬 > 阪神JF馬
の関係はJPN時代の過渡期
ならではの現象と考えます。

2才国際G1が終了した後のレース(まずは有馬記念)
では、朝日杯FS馬 > 阪神JF馬
がオペレーションの中心ではないと思います。