★★★☆☆ 3.0点(個人的な好み)
サスペンス
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イタリアに母親と旅行に来た少女が誘拐される。
外交官の黒田が、事件の解決に動く。
犯人たちの、真の目的は…
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映画の宣伝とともに、本の発売を知り、
不思議に思っていたのですが、
フジテレビ開局50周年記念映画の、
プロット作りに参加しないかと誘われ、
できた作品なのだそうです。
主演は織田裕二。
オールイタリアロケ。
まずそれがあって、作られた物語です。![]()
やっと、読み終えました。
なかなか読み進めることができませんでした。
面白くないわけではないけれど、
なんていうか、
先を読みたいっていう気持ちが湧いてこないんです。
「映画製作⇒海外ロケ」それが、まず、あって、
物語作りがスタートしているんですね。
だから、映画で観たら、きっと面白いのでしょうけれど、
文章で読んでいくと…ちょっと…××
小説は、自分で読み進めていく必要があるので、
それなりにエネルギーが必要で、
魅力がないと、結構つらいです。
筋道立てて、順序良く物語を進めてくれても、
何か魅力がないと、つまらないんですよね。
半分読み進んでも、
単純な誘拐事件でしかなく、
驚きも、謎も、舞台がイタリアである必要も、
あるとは思えないんです。
いっそ、もっと、
単純な事件じゃないんだと、
思わせぶりにひっぱって欲しかったな。 ![]()
そして、コレはとても大きいと思うのですが、
主人公の黒田に、魅力を感じないのです。
有能なんだと思うけど、嫌味で、
上から目線だし、ワンマンだし。
織田裕二氏が演じたら、
かっこいいのでしょうけどね。。
うーん。好みの問題かな。。
それでも、最後になって、
二転三転したり、
真相が練り上げてあったり、
迫力あるシーンがあったりで、
盛り上げてあります。
クライマックスは、楽しめます。
09.4.30発行
扶桑社
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