★★★☆☆ 3.5点(個人的な好み)
ミステリー
でも、ホラーっぽい。

小学生の女児が殺された。
4人の女児たちは、
犯人を目撃したのだが、犯人は捕まらない。
3年後、被害者の母親に呼び出された彼女らは、
とんでもない言葉を投げつけられる。
彼女らは、
事件を胸に抱えたまま成長し…
おもしろいです。
以前読んだ『告白』よりは、
嫌な感じが小さかった(笑)
でも、悪意のような、
どす黒いものがまとわりついてくるような、
重い気持ちが残ります。
独白形式で、
まるで、朝礼で校長先生の長話を
聞いているのに似た気持ちになってしまいました。
関係者各々の独白は、
それぞれの言い分が、おもしろいです。
でも、残念なことに、犯人の独白がなくて、
それは、とっても読みたかったなぁと思います。
ちょっとね、納得いかないところがあるので。。
途中から、先が読めてくるのに、
なかなかそれに触れないで、話が進むもどかしさや、
視点を変えて語らせているのに、
全容を明らかにしないまま、終わっている点は、
物足りなかったと思います。
この、独特のダークなカンジ。
ファンがついていそうです。
09.6.15発行
東京創元社