★★★☆☆ 3.0点(個人的な好みによる)

山田王求は、
プロ野球ファンの両親のもとで、
将来野球選手となるべく育てられた。
本人もまた、野球の才能を持ち合わせていた。
伊坂幸太郎氏の、新刊です。
「誰も読んだことのないような
伝記を書いてみました。」と、
いうことです。
可能な限りの、伊坂作品を読んできましたが、
『あるキング』は、
私には、いまいち合いませんでした。
単純なところで、
山田王求の天才ぶりが、あまりに偉大すぎて
ついていけなかったこと。
そして、物語が、あまりにも淡々と進んでいって
盛り上がりにも欠けていたし。
でも、キレイにまとまっていましたけど。
今までの作品とは、ちょっと違う印象ですが、
所々に、
「やっぱり伊坂幸太郎」という部分は出ていました。
私的には、
そういう部分を前面に出した作品の方が好みです。
伊坂初心者の方には、オススメしません。
もっと、本当にいい作品がたくさんあるので、
そちらから読んでほしいです。
09.8.31発行
徳間書店