★★★☆☆ 3.0点(個人的な好みとして)
ミステリー。サスペンス。
いじめにあっている中学2年の太刀川照音は、
「絶望ノート」と名づけた、日記をつけていた。
拾った石を神に見立て、祈ったりした。
そうして、
同級生の不幸を願っていたら、その通りになった。
偶然なのか、それとも…。
そして、また事件は起こり…
単行本1冊ですが、長めの長編です。
暗い闇の中をのぞいているような、
そら怖ろしい物語でした。
絶望と言うより、悪意のノートですね。
人間の悪意が描かれているものは、
ストレスを感じてしまって、私は苦手です。
この物語も、いじめや恨みや、
悪意がたっぷり続いています。
いじめの記録をつづったノートが
延々続くのですが、
それが、長くて、つらくて、
かなり苦痛に感じます。。
でも、終盤で、しかけてくれますので、
がまんしてでも、読んだほうがいいです。
後味は悪く、
多少、予想内の部分もありますが、
物語の仕掛けは、やっぱり見事です。
書下ろしです。
幻冬舎
09.5.25発行