★★★☆☆ 3.0点(個人的な好みで)
Theピーズの曲『実験4号』に捧げる、ということで
伊坂幸太郎氏の小説本『後藤を待ちながら』
山下敦弘氏の映画DVD『it's a small world』
この2作品のコラボ、というものです。

…なんですが、私は、『Theピーズ』というバンドを知りません。
日本のロックバンド。メンバーは3人。1997年結成。
『it's a small world』 山下敦弘
30分くらいの短編映画。
『後藤を待ちながら』 伊坂幸太郎
ミステリーではありません。
ぎりぎり短編くらいの長さの小説です。90ページ。
1989年が「すっげぇ古すぎ」になってしまった地球。
ロックンロールという音楽も形を変えていた。
そんな時代に、ロックバンドを組んでいた3人の物語。
あらすじを書きすぎてもいけないので、このあたりまで。
なかには、Theピーズのインタビュー記事が出てきたりします。
私は、伊坂氏の書き下ろし小説が目当てでした。
小説としては、バンド仲間の友情なんかが、
伊坂幸太郎らしく書かれていて、それなりにおもしろいのですが、
やっぱり、Theピーズを知らないという事で、
自分の中に寂しさのようなもどかしさが残りました。
Theピーズをよく知っていて、曲も知っていて、
それで読んだら、きっと違うんでしょうね。。
こういうのも、おもしろい試みだとは思います。
08.4発行
講談社