★★★★☆ 5.0点(個人的な好みとして)
ミステリー小説
貴志祐介氏は、ホラーやミステリー作品を出していらっしゃいます。
「青の炎」は、謎解きはなく、犯人が追いつめられていくお話です。
二ノ宮和也主演で映画化されているし、有名な作品ですね。
この映画、大好きです。
でも、映画は、大事なエピソードとアイテムが抜けています。
それも、とてもいい部分なので、せひ小説をお読み下さい。

櫛森秀一は、母と妹と暮らす17歳の高校生です。
ある日、母の再婚相手で、すでに離婚した曽根が、
家に居座るようになります。
曽根の暴力や傍若無人なふるまいで、
家族の平和は壊されます。
秀一は、家族を守るため、曽根を殺す完全犯罪を計画します。
ただ、家族を守りたかっただけなのに、
秀一は追いつめられていきます。
読後感は、あまりよくないかもしれません。
でも、貴志祐介作品を
たくさん読んだ中で、私は「青の炎」が一番好きです。
切なく、悲しく……考えさせられます。
数多いミステリー作品の中で、
ぜひ、おさえておいていただきたい一冊です。
99発行
角川書店