先生や友人に瞑想を勧められ、そもそも
考えないとはどういうことか。
無心とはどういう状態か。
瞑想は必要なのか。
なんてことぐるぐると思考をもてあそんでいるときに手に取った本。
考えないということを思っている時点で、考えているということであって…どういう状況を作れば考えないでいることになるのだろう?
まずは、思考のメカニズム
P19. 「脳内ひきこもり」が集中力を低下させる より
目の前の方の話をぼんやりと聞いている人は、本人は「聞く」という行為をずっと行っているつもりなのですが、そのあいだに、実は大量の細かい「ノイズ」が入っています。
引用終了
なんのこっちゃっと思うけれど、実際「聞く」に限らず、「見る」もそうだけれど、相手の話しを聞いている間に、夜ご飯のことなど先のこと、気になることを考えている瞬間があったりする。
これが「ノイズ」。
P.26
充足感の欠落を、別の側面から分析してみれば、次のようにも申せましょう。「見たり聞いたり触れたりしている」つもりでも、実際には頭の中のノイズにメインメモリを奪われているため、フレッシュな情報は入ってきません。一秒のあいだ人の話を聞いていても、そのうち0.1秒は聞いていても、残り0.9秒は、「相手が自分をどうおもっているか」という思考や、過去のノイズが残響していて、五感が鈍り、ぼんやりとしているのです。
引用終了
0.1秒の話だからふーんと思うけれど、これを1時間に直したら、10年にしてみたら…恐ろしい。
人生のほとんどは上の空ということか。。。
P27
それらすべての大本は、「目の前の現実はフツウすぎてツマラナイ、ネガティブな考えごとは刺激的」ということ。新たな刺激を心に与えるために、思考はネガティブな方向へと爆走していくようにプログラムされているのです。
引用終了
そのプログラムを実行させないためには、どうするか?
その練習方法がこの本では細かく説明されています。
結局、考えない練習も無心状態も、瞑想も一つのことに集中するということ。
こう書くと簡単そうだけれど、実際やってみると1分もしないうち、いろいろな情報(ノイズ)が浮かんでくる。
そのノイズに邪魔されることなく、ぽいっと捨て「今」に集中するために訓練が必要。
その集中が、充実した人生を送る上でいかに重要かということを書いた本を今読んでいます。
瞑想の重要性。
この本は、瞑想がつまらない・退屈だ。
シャバーアサナがお昼寝(休憩だ)と思っていた私に、ちょっと瞑想に関して、ココロの動きやコントロールに関して、脳科学に関して、勉強してみようかという気にさせてくれたきっかけ本でした。




