著者はスリランカ上座仏教長老。

この方の本は何冊か読んでいて、ヨガに通じる教えがたくさん。って、当たり前か。


普段は自己啓発系の本は手に取らないけれど、著者に惹かれて読んでみた。

ら、20代のころの私に言ってあげたい言葉がちらほらありました。


例えば、

P.93

修行として心を完全に清らかにして解脱をするということよりも、人間とうまくつき合っていくことはむずかしい。……人づき合いで失敗をしたと言ってふさぎ込んだり、うつっぽくなる人までいるようですが、人間関係で間違いがあっても、話が通じなくても、うまが合わなかったとしても、それほど気にする必要はないと言いたいからです。それほど自分を責めることはないのです。だいたい人間関係が発生する発端は誤解や失敗からはじまるケースが多いのですから。

―引用終了


それほどに人と付き合うことは難しい。この事実を20代の私は知らなかった。仕事でもプライベートでも、人付き合いを上手くするのが当たり前だと思っていた。だから、失敗も誤解も怖かった。とてもしんどかった記憶があります。結局、たくさん失敗して、今はうまくいかなくて当たり前~、皆違うし、うまくいけばラッキーくらいに思っています。笑


もう一つ、

P179.

 ですから、ダンナさんのため、奥さんのため、子どものためと何かをしているときは、ちょっと自分の心を見てください。奥さんや子どもたちのために行動しているのではなく、自分のために行動していることに気づいてください。気づくことがいちばん大切なのです。気づいたら、これではいけない、気をつけようという心が出てくるのです。

―引用終了


本当、結局は自己満足。気づくけど、すぐに忘れてしまって、私はこれだけやっているのに!っとイライラしがち。特に疲れが溜まっているとき。

心がもやもやしているときは、ヨガでリセットするのが一番。

心の疲れなのか、身体の疲れなのか、見極めるのも大事。


P.196

 どうして悪いことのほうがやりやすいのかといいますと、本来私たちの心の状態は、自然と悪いほうに傾くようにできているのです。心は本来清らかだと言う人もいますが、実際は清らかどころか、すごく暗くて、黒くて、悪いことをするように常にそそのかされている状態なのです。

 それは心というものは刺激がないとはたらかない性質を持っているからです。刺激が与えられないと、動かないのです。

―引用終了


だから、ヨガを通して、心をコントロールする訓練をする。

心を抑制する術を手に入れると、もっと楽に生きられる気がするから。