インターネット上を散策していたら、
人吉球磨地域デジタル観光マーケティング体制構築業務 観光満足度調査
という資料がありました。
発行が2022年3月17日となっているので、今から2年少し前のデータとなりますが、気付いたことを簡単にまとめてみます。
先ず、人吉球磨に来られた方の内、お住まい都道府県としては、
熊本県内(人吉球磨地域内を含む)から:47.4%
九州から:75.2%
海外から:0%
となっています。
県民割『くまもと再発見の旅』の「効果」なのかもしれませんが、
人吉球磨への観光客の多数は九州圏内、熊本県内から
であることは、
宿 泊:63.3%
日帰り:36.7%
にも繋がるのでしょう。
でも逆に言うと、
九州外から、海外からの観光客を呼び込む余地がある
ということで伸び代が大きいので楽しみでもあります。
また、交通手段(来訪時)としては、
自家用車:72.3%
であり、
自家用車+レンタカー+タクシー:85.3%
となっています。
豪雨災害で止まっている肥薩線の利用がゼロがなのは止む負えないにしても、
団体観光バス:2.5%
路線バス:4.7%
も少な過ぎるように思えます。
当面は、このバス利用の観光客向けの対策を積み重ねることが大切で、肥薩線が復旧した暁には、大きな成果に繋がります。
ところで、きっかけ情報源として幾つか抜き出すと、
家族・友人の口コミ:30.7%
観光情報サイト:19.5%
SNS:9.0%
ブログ:1.5%
観光情報サイト:19.5%
その他インターネット情報:12.3%
旅行会社:1.5%
となっています。
意外に思われるかもしれませんが、一般の商品など他の分野でも同様なのですが「口コミ」は強力な宣伝ツールであり、逆に、旅行会社に頼っても観光客が増えないでしょう。
でも何よりも重要なのはネット系であること自明ですから、今後どのように強化してゆくのかを考えなければなりません。
加えて、消費単価は、
宿 泊:¥33,265
日帰り:¥9,755
とのことですが、もう少し落として貰うお金を増やす工夫も必要でしょう。
尚、満足度調査においては、一般には日本人はネガティブな回答を控える傾向にあるので、参考程度とします。
何れにしてもこの2年前の調査に対してどんな施策を施して来たのかを知りたいとことですが、この資料のあった「人吉球磨ガイド」の運営元(?)の「人吉球磨観光地域づくり協議会」さんのwebsiteの更新が、2年前から止まっているのが気になります。
もう少し情報公開を進め、日々の活動内容を積極的に発信されることをお勧めします。
それと余談なのですが、恐らく今回の資料の途中版だと思われる別資料がココにあって、
「人吉・球磨 風水・祈りの浄化町」の認知度について、高校生の認知度の低さから全体の認知度を下げている。また、市町村で認知度に大きな差がある。
と指摘しています。
これだけ読むと「高校生が知らなかったからだ。」のように聞こえます。
でも卒業後は人吉球磨圏外に出て行って方々で地元のことを話してくれるであろう高校生に
「刺さっていない」のなら「口コミ」が期待できない
と考えなければなりません。
当ブログでは、以前に「メッセージを再考する」ことを提案しましたが、改めて観光客に対する訴求内容も再検討いただくようお願いします。