先月の東京新聞の、

東京23区の火葬料がズバ抜けて高い地域事情 横浜の7倍超の施設も 行き過ぎた値上げ「監視」する動き

というタイトルの記事で、

東京23区の火葬料金は全国でも突出して高い。近年の値上げで格差はさらに拡大。ほかの自治体なら2万円ほどで収まるのが、23区では高いと9万円が必要になった。

と報じられていました。

誰もがお世話になる大事なことであり、今回は人吉球磨における葬儀事情について、私が参列した葬儀、親族の葬儀での経験をもとにまとめてみます。

葬儀社

農家さんが多い当地ではJA(農協)の会館で葬儀をされる場合も多いのですが、勤め人家庭の場合は民間の葬儀場の利用も多く、受付は24時間体制で対応してくれます。

また、人吉市内から中球磨~上球磨まで満遍なく分布


しているので、大抵は自宅近く、或いは仕事関係の弔問客の都合に合わせて会場と日程を決めているようです。

実際に経験した人なら分かると思いますが、大抵は葬儀社の担当者の説明を受けながら内容を決め、本番でも全てを進行してくれます。

また、寺院で葬儀を行うという選択があることを後で知りました。

コロナ渦以降は家族葬が増えていると聞くものの葬儀場では100万近くは掛かるのに対して、寺院だと20万程度で収まる場合もあるようです。

檀家だからかもしれませんが、家族を含めて20名くらいの参列者なら寺院でも十分なのかもしれません。

連絡と段取り

日程にもよりますが、数日内に葬儀を行う場合には、それこそバタバタで電話をすることになります。

当地の場合、東京、大阪方面など遠地から参列する方も多いので葉書を出していては間に合わないからです。

それに、故人の友人・知人関係の連絡先が全て分かっているわけではありませんから、どうしても漏れが生じます。

ただ、市役所や役場で死亡届を出す時に地元新聞への掲載の可否を確認され、掲載紙を見た方が参列してくれる場合もありますし、通常は町内会で緊急回覧されます。

また、親族の年長の方は経験者なので、それこそお坊さんへのお布施の相場まで含めて助言を受けながら、通夜、告別式(大抵は初七日も同時)を行います。

火葬

人吉葬斎場は、人吉市内の各葬儀場から10分程度の所にあって、

人吉市、相良村、五木村、山江村および球磨村の1市4村で共同利用をしています。

ですし、免田葬斎場(天翔苑)、

錦町、あさぎり町及び多良木町の上中球磨地区を中心とした3町で共同利用をしています。

水上葬斎場(菩提苑)、

湯前町と水上村で共同利用しています。

の2箇所が各地区の近場にあります。

家内が子供の頃は土葬の習慣が一部で残っていたとそうですが、今は聞きません。

お墓

当地へ来て驚いたのは、墓地でない田畑の近くにポツンと立っているお墓があることです。



土地が沢山あるものの住宅地や工業地としての開発が少ないからでしょうが、一般には、近場、或いは寺院等が管理する墓地、納骨堂を利用する方が多いと思います。

ただ、前者に対しては墓の管理と土地の有効利用という観点からは何れは集約した方がよいでしょう。

そこで提案ですが、多摩霊園のような公園墓地を参考にして、人吉球磨全体で2-3か所に集約して公園機能も含めた多目的用途で使える施設とします。

当然運営費用が発生しますが、補填の為に、人吉球磨に縁のない人も受け入れます。

今後も増えるであろう「お一人様」がターゲットであり、収容能力を高めるために簡便な形式とします。



諸手続きがwebsite経由で完結できて、葬斎場から日本郵便ゆうパックで骨壺を送るだけで済むような仕組みなら、生前申し込みが増えるでしょう。