6月に入りました。

日本気象協会さんは、

最新の梅雨入り予想 梅雨前線の北上に遅れ 梅雨入りは広く「6月中旬」(九州北部/南部とも)

と予想しています。


何故北部南部の2つを参考にするのかと言うと、ココで書いたように熊本県は九州北部に属するものの人吉球磨は実質的に九州南部だからです。


ところで梅雨と言えば思い出すのは、2020年7月4日に発生した豪雨災害のことです。

 



その時のことはココで再現しているので参考にして欲しいのですが、あれから4年目を迎えることになります。

特に被害が大きかったのは球磨村で、

球磨村、熊本豪雨の追悼式見送り 高齢遺族の負担を考慮 人吉市は開催へ 

というタイトルの記事が熊本日日新聞の2024年5月20日付けで報道されているものの、末尾にあるように、

人吉市は28日、開催を決めていた2020年熊本豪雨の追悼式を、6月30日午前10時から市役所1階ロビーの市民コーナーで開くことを明らかにした。

と2024年5月28日付けの同新聞の記事で紹介されています。


人吉球磨は1市4町5村で構成されていて、各自治体によって事情があるので一律というわけには行かないのでしょうが、例えば式典とかではなくて、毎年7月4日の午前7時にサイレンを鳴らして皆で手を合わせるのも一案かと思います。

ご存じの方も多いとは思いますが、もともと「防災の日」という制度があって、

「政府、地方公共団体等関係諸機関をはじめ、広く国民が台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」ために制定された防災啓発デー。

wikipediaで説明されていますが、

9月1日の日付は、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなんだものである。

ということであっても、人吉球磨に於いては、7月4日を人吉球磨の「防災の日」にした方が、地域の防災意識を高める上で効果的のように思います。

また、その防災対策として代表的なのは川辺川ダムで、wikipediaに書かれている通リの経緯を経て、

2022年8月策定の河川整備計画において治水専用の流水型ダムとして位置づけられ、整備が図られることとなった。堤体の高さは107.5メートル、2027年度に着工し、2035年度の完成を目指している。

となっています。

既に関連工事が始まっているのか大きなダンプを頻繁に見かけますが、ダムの完成は10年以上先です。

だからというわけでもないのでしょうが、

大雨対策「田んぼダム」目標面積上回る 人吉球磨7市町村で617ヘクタール 熊本市で球磨川流域治水協議会

というタイトルの熊本日日新聞 2024年5月28日付けの記事で、

県は28日、2020年7月豪雨を受けて球磨川流域で普及に取り組む「田んぼダム」が23年度までに目標面積の540ヘクタールを上回り、人吉球磨地域の7市町村で617ヘクタールになったと明らかにした。

と別の方法が採られていることを報じています。

加えて、読売新聞の2024年5月22日付けの

豪雨時住民の行動指針に 人吉・西瀬小校区 各町内会にタイムライン 実情に合わせ作成

という記事では、

西瀬小校区で、豪雨時に「いつ」「誰が」「何を」するか町内会ごとに定めた防災行動計画「コミュニティタイムライン」が完成した。

そうですし、

383世帯が暮らす下薩摩瀬町では、水害の状況を「梅雨入り」「大雨警報」「避難指示の発令」など5ステージに分類。住民でつくる自主防災組織の役員以下、様々な立場の住民の役割を一覧にした。

など地域の実情に沿った計画も出来たようです。


あのような災害は二度と起こって欲しくはありませんが、地域で準備してきたことを前記の


7月4日は「防災の日」@人吉球磨


に各学校、職場、地域で確認することで、万が一の際に効力を発揮することと思いますので、是非制度の検討をお願いします。