引き続き、第3弾、行ってまえ! 
(それよか公募のアイデア考えろっヽ(`Д´)ノ )
 
 
 
 
女はカーテンの陰に隠れていた。私は冷たい紅茶を飲みながら、差しこむ朝日を眺めていた。窓の外では重苦しい行列が自分の順番を待っている。
──どうしてわかったの。
と服を着ながら女が言った。
──いつだってそこにいるじゃないか。
と私はつぶやいて新聞を広げる。
カーテンを引くと、ある朝、女はいなかった。
──早く降りてこいよ。
と男たちが呼んだ。私は身支度をしてドアを開けた。
──待たせたね。
──かまわないさ。
私はポケットに両手をつっこんだまま、行列の後ろに並んだ。
前の方から微かに悲鳴が聞こえた。男の悲鳴。ついで女の悲鳴。そのたびごとに、行列が少しずつ動いていく。私は煙草を取りだして火を付ける。
──階段の下で小鳥が死んでいたよ。
と男が言った。
──そう。
と私はつぶやき、深く煙を吸いこんだ。