新型コロナの感染拡大が止まらない東京。

 

病床問題、ワクチン不足、打ち手不足、治療薬やワクチン開発、検査数問題……などなど、

未曾有の事態をなんとか打開しようと、世界中が知恵を頑張っています。

各企業や団体、学校、個人等も日常生活を取り戻そうと、知恵をしぼり合いながら、日々格闘していると思います。

そんななか、本日、厚生労働省は都内の全ての医療機関に病床確保や人材派遣の要請しました。

私は歯科医なので、コロナ病床の確保に役たつことはできません。

ただ、歯科医として何ができるか、と考えれば、まだまだあるのに活用されていない、と強く感じています。

 

新型コロナが流行し始めた昨年は、国の PCR 検査体制の増強に向けて、

歯科医師による PCR 検査協力の要請がありました。

日頃から口腔領域を扱う歯科医師は、鼻やのどの奥から粘液を採る検査方法に適している

と考えられたからでしょう。

私も「何かできるなら」、と研修を済ませ、いつでも現場に行ける準備をしていました。

ところが、いくら待っても、要請は来ず、後から聞けば、ごく一部の人にしか要請がなかったとのこと。

 

今年に入り、ワクチン接種の加速化に伴い、打ち手不足問題がクローズアップされ、

担い手として再び歯科医への要請がありました。

研修用の動画を見て、筋肉注射の実技研修を済ませば、打ち手としての準備はできたことになります。

ところが、集団接種会場の設置が進むなか、すぐに打ち手としての要請が来ると思いきや、PCR検査のとき同様、

待ちぼうけ状態となっている歯科医が多くいるように感じています。

 

私は、たまたまが重なり、集団接種会場で“打ち手”となることができました。

その際に、見聞きした経験をnippon.comにエッセイとして寄稿しましたので、ぜひご一読いただけると嬉しいです。

 

何が問題で、何がいけないのか明確な答えはわかりません。

ただ、歯科医も、多くの医療従事者と同様、新型コロナから一人でも多くの命を救い、

守りたい気持ちは同じだと思います。

 

国はどうして手を挙げている多くの歯科医の声をうまく活用できないのか、

モヤモヤとした気分で過ごしている夏でした。

 

 

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