先日、石坂荘作顕彰会主催による群馬県東吾妻町での講演の機会を頂きました。

 

東吾妻町出身の石坂荘作は、昭和初期の台湾・基隆に図書館や夜間学校を設立し、基隆の“聖人”と称えられてきた人物です。

 

 

歴史研究家・手島仁さんのご著書『石坂荘作と顔欽賢〜台湾人も日本人も平等に〜』(上毛新聞社)から、私の曽祖父・顔雲年は石坂荘作と親交が深く、石坂荘作の助言により、私の祖父・顔欽賢が群馬県の高崎中学へ進学したことがわかりました。

その結果、祖父はのちに首相にとなる福田赳夫さんが同級生となるなど、顔家と日本の深い繋がりにも大きな影響を受けたのです。

 

    

 

ちなみに、石坂荘作が創設した夜間学校は、顔家が引継ぎ、現在は「基隆市私立光隆高級家事商業職業学校」として運営しています。

 

 

講演後は、東吾妻町の中澤町長との対談の時間も設けて頂き、石坂荘作を中心に、基隆と顔家と東吾妻町の交流が進むよう、話が広がりました。

 

またひとつ、日台交流の新しい可能性を感じたとても楽しいひと時でした。

 

   

 

ご来場いただいた皆さまに感謝申し上げると同時に、関係者の皆さまにもお礼申し上げます。

 

 

岩櫃山を始め、周囲を千メートル級の山々に囲まれた東吾妻町。

風情のある温泉宿が点在し、4月に入ればラッパ水仙が咲き乱れ、夏は蛍が飛び交うとか。

改めてゆっくりと散策の旅に出たいです。