12月13日に発売となった大原扁理さんの新刊『いま、台湾で隠居してます 』をご恵贈頂きました。

本書は、2016年秋から約3年間、日本を飛び出し、台湾に移住した著者が見聞きしたことを綴ったエッセイ。

 

 

高校卒業後、引きこもりとなった大原さん。

海外一人旅、週休5日の東京隠居生活6年を経て、向かったのが“台湾”。

台湾へは、ワーキング・ホリデー制度を利用しての移住ですが、なんと予算は30万ちょっと。

飛行機代やビザ申請費用などもここから引いたので、台湾生活をスタートさせたときの所持金は20万を切っていたとか。

中国語も台湾語も全く話せない大原さんは、淡水にアパートを借り、中国語から日本&英語へのメニュー作成や、出版関係の仕事をしながら、台湾ライフをスタートさせました。

銀行口座の開設や生活用品を揃えること、日々の服装、家計簿などを細かく綴っており、同じように移住を考えている方には、かなり実用的な内容ではないのでしょうか。

 

 

「日本だったら完全に無視される路傍の人々が、台湾ではフツーにイキイキ生きているようすに惹かれていたんじゃないかという気がする」

 

約3年の台湾暮らしで、日本語世代の人たちとの触れ合い、台湾の隣人たちとの交流を深めた大原さん。

台湾の日常に溶け込んだ大原さんの目と心で感じた台湾は、一体どんな台湾だったのか——お会いする機会があれば、ぜひ聞いてみたいと思っていたところ、こんな一文を見つけ、ふむふむ、と納得しました。

 

 

ちなみに、推薦者となっている小島慶子さんとは、同じ中学・高校でした。在学中の面識はありませんが、並んだ名前を見て、不思議なご縁を感じます。

 

またひとつ、新しい台湾の見方を発見できた一冊です。

素敵な本と出会う機会を頂き、ありがとうございました。