(霧に包まれる九份)
今日2月28日は、台湾の「和平記念日」で、1947年に二・二八事件が起きた日となります。
二・二八事件とは、1947年に起きた国民党政権による台湾民衆への弾圧事件です。
多くの台湾人が、二・二八事件に巻き込まれ、悲しい思いをましたが、私の父の一族・顔家も例外ではありませんでした。
もともと顔家は基隆を拠点とし、九份一帯で石炭や金の採掘を行ってきました。
九份といえば、急な階段の両側に赤提灯が連なった風景が印象的ですが、階段の一番下近くの、大型バスの止まる駐車場内に、1937年に建てられた、顔家の昔からの事務所があります。
舞台「時光の手箱」では、顔家の物語でもあるので、九份とその周辺で取材をしていただいたときの様子です。
(事務所内での撮影)
曽祖父・顔雲年を記念した石碑・頌德碑のある頌德公園や、坑道・國英坑に入り、子供のころの私を知っている職員の方々にもお会いでき、とても懐かしかったです。
(頌德碑)
取材では、羅濟昆さんが九份の歴史を解説してくださいました。羅さんは苗栗生まれですが、九份が好きになり、1980年代に九份に移り住んだ方です。九份の歴史や自然を研究し続けてきたため、顔家のことも、私以上に詳しくて驚きました!
昔からの九份を知る人が高齢となり、語れる人物が徐々に減っていくなか、次の世代への橋渡しのため、懸命に努力されていらっしゃいます。
(右:羅濟昆さん)
羅さん曰く、「九份は雨がしとしと降り、かかった霧がさっと消えていく瞬間が一番美しい」と。
その最も美しい景色を、幸運にも見ることができました!
本当に幻想的で綺麗でした。
はっきりと見えた九份の街並は、すぐにまた霧に隠れてしまいましたが、その風景を見ながら、二・二八事件をきっかけに、
少しずつ変わっていった顔家に思いを馳せました。
皆さんも機会があれば是非、九份の老街から少し離れて、山全体を俯瞰して見てください。
きっとまた違う九份の魅力を発見できると思います。
番組 <三立新聞 台灣亮起來>
舞台「時光の手箱」演出情報
時光の手箱FB:https://www.facebook.com/ASuitcaseofMemories/
監 製:#李崗
導 演:#廖若涵
製 作:#邱安忱
編 劇:#詹傑
原 著:#一青妙
演 員:#鄭有傑、#大久保麻梨子、#一青妙、#朱宏章、#謝瓊煖、#王榆丹、#楊烈、#米七偶
2019年
3月7日(木)19:30(演後簽名會・終演後サイン会あり)
3月8日(金)19:30
3月9日(土)14:30、19:30
3月10日(日)14:30
地點:台北城市舞台
購票請點・チケット購入👉:https://goo.gl/aUDfua