先週末にかけ、滋賀県の琵琶湖を3泊4日で、自転車で一周するイベントに参加してきました。
日本一大きな湖の琵琶湖を一周ぐるっとまわることから、通称「ビワイチ」と呼ばれており、距離としては約200キロ。このビワイチ、程よい距離と風光明媚な景色を楽しめることから人気があり、人気上昇中だとか。
とは言っても、実は私にとって滋賀県は初訪問の場所。地図を見て、びっくり。
海に面していない滋賀県の真ん中には、琵琶湖がぽっかりと大口を開けたような感じで鎮座していました。
湖を囲むように市や町あるため、対岸に行きたいのにうんと遠回りしなければならないから、きっと不便なんだろうな、などと勝手な想像を膨らませてしまいます。
ビワイチのスタート前日は守山市の琵琶湖マリオットホテルに宿泊。ホテルにはジャイアントストアびわ湖守山が併設されていて、最新のロードバイクからクロスバイクまで、レンタルできます。手ぶらで琵琶湖を訪れ、気軽にサイクリングがを楽しむこともできます。
<1日目> 守山ー長浜 約75キロ
今回ビワイチを走るのは、台湾からやってきた自転車メーカー「ジャイアント」の前CEOで、現在は自転車ツーリズムの育成を目指す「自転車新文化基金会」の会長を務める羅祥安さん率いる台湾人「追風騎士」チームの人たち。これに、ジャイアントジャパンの関係者が加わった総勢約30名の団体。
まずは、「琵琶湖サイクリストの聖地碑」の前で、宮本和宏・守山市長と一緒に記念撮影。
秋雨前線の影響で、気温が低く、小雨がぱらつく状況でしたけれども、サイクリングロードが広く、平坦な道のりでストレスなく走れました。
近江商人のお屋敷が残る新町を周り、大久保貴・彦根市長直々の案内で彦根城を見学し、昼食はひつまぶし、夕食は贅沢に近江牛三昧!
道中、池永肇恵・副知事や宮本和宏・守山市長も一緒に走行してくださり、疲れることなく、楽しくみんなでサイクリングを楽しめました。
ちなみに、この日立ち寄った場所でいちばんフォトジェニックだったのは、たねやとクラブハリエの和と洋のお菓子専門店<ラ コリーナ近江八幡>。大好きな建築家・藤森照信先生の作品で、先生の代表作であるタンポポハウスをイメージした、自然と建造物が共存するとってもすてきな場所でした。何時間でもいたくなる気持ちのよい空間で、美味しいお菓子を食べ、ほっぺたが落ちそうになるくらい、幸せなひとときでした。
<2日目> 長浜ー今津 約70キロ
雨が止み、サイクリングにちょうどよい気温のなかで2日目スタート。
昨晩泊まった今津サンブリッジホテルは琵琶湖のほとりに立ち、部屋の窓から琵琶湖の大きさを実感できました。
今日は奥琵琶湖と呼ばれる一帯を走行。ビワイチのなかではもっとも勾配があるコースです。
途中、目にご利益のある木之本地蔵院を参拝し、琵琶湖から少し離れた内陸に入り、坂道へ。坂道は嫌いだけれども、昨日のように平坦すぎるのもちょっと物足りないので、今日の上り坂はちょうどいい刺激になった感じがしました。
今日のすてきな場所は、高島市にあるメタセコイア並木道でした。
3つのアップダウンを越えた先に見えてきた一直線の道路を疾走すること約2.5キロ。両脇にはクリスマスツリーのような形をしたメタセコイアがずらっと約500本も植えられ、まるで緑のトンネルを疾走している感覚でとっても気持ちが良かったです。
船に乗ったり、腰高まで水に入ったりしていた釣り人を横目に湖畔を走るのもいいけれども、収穫後の田んぼやキャベツ畑の間を走り抜けるのも風情がある。
ビワイチを通し、滋賀県の文化、歴史を学び、移りゆく景色を堪能できた気がした。
<3日目> 今津ー守山 約75キロ
ビワイチ最終日の3日目。スタート地点の守山まで戻るルートだけれども、私は他県で講演会があるため、走ることができません。
みんなとお別れするのは寂しく、完走できないのも残念でしたが、残りは残った仲間たちに託すということで、一足お先にチームから離れました。
この日は雨が本格的に降り、悪天候の中の走行となったそうですが、越直美・大津市長も応援に駆けつけてくれたそうです。
夜は初日と同じ琵琶湖マリオットホテルで完走パーティーが開かれ、羅祥安さん率いる「追風騎士」と、ビワイチ関係者の地元の人たちとの交流が深められました。
琵琶湖一周のビワイチ。いまのところ、サイクリングロードはあっても少し道路状態が傷んでいるところや、繋がっていないところもあり、段差などに気をつけなければならない箇所もありました。
滋賀県を訪れる外国人数のトップは台湾人。
桜並木が綺麗な場所や、紅葉を楽しめる場所もあるビワイチ。温泉に美食もあるので、本当に素敵な観光地だと思います。
サイクリングが大好きな台湾人のためにも、もっと安全に、楽しめるよう、ビワイチルートが整備される日を心待ちにしたいと思います!