わたしの台湾•東海岸「もう一つの台湾」をめぐる旅(新潮社)の見本が届きました!

台湾の東側を書きたいと思ったのはかなり前ですが、形になるまでがとにかく長かった……。交通事情、広さ、天気など、いろいろな要因で、計画通りに進まい時期があったり、私自身が他の用事で台湾にいけなかったりするなか、ようやく出版までこぎつけました。

 

「台湾」と「東海岸」。

イメージがなかなか結びつかない方も多いと思います。

もともと台湾の中央には、3000メートル級の山が連なっているので、東西の行き来が難しく、さらに東側には海岸山脈もあり、平地が少ないという地形的な要因から、西側に比べて、開発が大分遅れてきました。そんな東側にある花蓮県や台東県をまとめて、台湾の人たちは「東海岸」とか「花東」と呼んでいます。
 

癒し、アドベンチャー、先住民、自然……。最近、西側の台湾と全く違う風景を見れる東海岸への旅が、台湾人の間でブームになっています。

日本人にとっても、マンゴーかき氷やウーロン茶、小籠包、台北101、……など、大好きな台湾のこれまでのイメージと、また一味違う台湾を発見できるのが、東海岸の魅力だと思っています。

 

秋は台湾の暑さも一段落します。日本はシルバーウィークなどの祝日も多く、台湾旅行を計画するいい時期ではないでしょうか。

今年は台風の甚大な被害に遭っている東海岸を元気づける意味でも、一度遊びに行かれてみてはいかがでしょうか。

本を読んで頂き、興味を持った場所に是非お出かけ下さい!

 

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実際、東海岸はどこからどこまでの県という明確な線引きもないので、今回の本には「台東•花蓮•宜蘭•基隆•九份」と5つの地域について書きました。

書き始めると、どの地域も、紹介したい場所が盛りだくさんとなり、原稿の量は増える一方。結局納まりきらず、なくなく削ったものがかなりあります……。

書店に並ぶのは9月23日ころからです。

宜しくお願い致します。

Amazonにはまだ書影がないので、一足先にこのHPでご確認下さい。

 

 

目次

第一章 台湾でいちばん天国に近い場所 台東
原点に戻る場所──太麻里
変化する古い街──台東市
足裏のゴッドハンド──長濱
サイクリング+お弁当──関山・池上
中国人観光客との出会い──知本温泉
先住民の豊年祭「乱入」始末
昔は移民村、今は熱気球──鹿野郷
「紅葉少棒隊」夢のあとさき──紅葉村

第二章 ディスカバー・ジャパン・イン花蓮
父の石ころ──太魯閣
ほっこり食い倒れの街──花蓮市1
街がリノベで活気づく──花蓮市2
移民村の神社──台湾人の「記憶」
映画の「ふるさと」を訪ねて──港口村

第三章 ディープな宜蘭
宜蘭に行こうよ
葱がいっぱい──羅東
夜空にきらめく奇祭「搶孤」──頭城
幾米の絵、四寶の味──宜蘭市
冷たい温泉ですっきり──蘇澳
「百年民主」の聖地
日台合作で水と親しむ──冬山河

終章 ルーツを求めて──基隆・九份
雨降る港町・基隆ブルース
のすたるじっく・九份

あとがき


台湾・東海岸での交通手段